ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「いまここにいないけど、どこかにいるライバル」を意識すること【no.0436】

インターネットが普通にある世の中になって、「いいなぁ」と思うのは

今、自分の目の前にいない日本中、世界中の誰かを意識できることだと思っています。

私(石田)は1980年生まれなんですが、中学高校大学にかけて、ポケベルや携帯電話、パソコンが一般的になっていった世代なんですよね。事実、私がパソコンに初めて触ったのは、1999年に初めて姉がパソコンを買ってきたときでした。

人間、生きていく上で「勝ち負け」が全てではないとはいえ、やっぱり成長をしていく上では「他人の存在」というのが重要だと思います。「アイツだけには負けたくない」みたいな感じにならなくても、「あの人に認められたい」「あの人と対等に話せるようになりたい」「あの人に会ってみたい」というような気持ちがあって、モチベーションが上がり、そして行動に繋がっていく。そんな成長の源泉になるのは、やはり切磋琢磨できる「ライバルの存在」(たとえ一方的でも)でしょう。

いきなりですが、私、小学校のときに早稲田アカデミーの中村橋校というところに通っていまして、中学受験をしたんですが、その中村橋校の中で成績が一番良かったんですね。「うわっ、石田いきなり自慢かよ」と思った方、ちょっと待ってください。そういう話ではありません。続きを聞いてください。

私は小学4年生の夏から、その早稲田アカデミーの中村橋校に通い始めました。小学4年生は、成績上位のクラスと成績下位のクラスに分かれていて、私は入塾した当時、下のクラスからのスタートだったんですね。私より前に入塾していた子が何人かいたので、成績が一番下なわけです。(特に社会とか暗記系は勝てない)。しかし、授業中の休憩時間では上のクラスの子とも交流があって、しかも上のクラスにすごく可愛い子がいたので「いつかは上のクラスに行きたいなー」と思って勉強をしていました。

「また自慢ですか」と思われるかもしれませんが、微妙な表現をすると、そこから下のクラスの1人1人の成績を抜いていって、上のクラスに上がって、今度は上のクラスの1人1人の成績を抜いていって、最終的に中村橋校で成績が一番になったんですね。でもですよ、そこで満足しちゃったんです。なぜなら、自分の周りにいる人を全員抜いてしまったから。これが「環境がもたらす功罪」ってやつです。もしかしたら、この時点で他の塾に移った方が良かったのかもしれません。

クラスで一番、学年で一番、学校で一番、地域で一番くらいまでは、「ライバル」が近くにいますから、成長に強い刺激があるわけです。でも、隣の地域とか隣の市とか隣の県とかには、もっとすごい「ライバル」がいて、その「ライバル」を常に意識して、同じように自分に刺激を与え続けることが、人の成長にとって重要なことだと思います。昔はインターネットなんてなかったので、「いまここにいないけど、どこかにいる誰か」を意識することなんてできなかった。(賢い子はできていたんでしょうけど)

だから、インターネットの存在を当たり前として生きられる今の若い世代って、とてもいい環境で成長できるのだろうなと思います。だって、「いまここにいないけど、どこかにいる誰か」を意識し続けて、自分に刺激を与え続けることができるわけじゃないですか。しかも、日本一の人間だけじゃなくて、世界一の人間を「ライバル」として意識することができる。勉強でもスポーツでも芸術でも、インターネットで自分と同じ世代の実力者を探して、一方的に「ライバル」だと思っている小学生とか中学生、けっこういるんじゃないかな。本当に素晴らしいと思います。

ネットショップもそうだし、インターネットビジネスなんて最たるものですよね。やはり重要なのは「自分をどの環境に置くか」なので、インターネットを活用して、どんどん「ライバル」を意識していくのが良いと思います。もちろん、成長を続けたいならばです。

おわり。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 4.Eコマースの人財育成, 9.Eコマースこぼれ話

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。