ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「実行」はハードルが高い。しかし、アイデア出しも数字の分析も、「実行」があってこそ成り立っています。 【no.0016】

 これまで主に、「数字を理解し、真摯に向き合うこと」、「理解だけでなく、習慣化するまで継続すること」、「一対一のフォローにより、着実に階段を上ってもらうこと」の三つをお伝えしてきました。

 ここから数回に分けて、「人を育てる」ための本丸でもある、スタッフの皆さんに戦略やアイデアを「実行してもらう」ためのポイントについてお話ししていきたいと思います。

 釈迦に説法かと思いますが、結果に向き合うことの大切さや、数字を検証する手法を学んだとしても、そもそも日々の施策の「実行」がなければ、結果の数字を十分に取得し、直視することはできません。そして、たとえ経営者や事業責任者がどんなに素晴らしい戦略を提案したとしても、現場のスタッフが「実行しない(もしくは、できない)」ならば、成果に繋がることはないでしょう。

 また、スタッフの皆さんとのアイデア出しのミーティングは、多くの意見が出て非常に盛り上がるのに、「では、いつ誰がどれを実行することにしようか?」というまとめの段階になると、スタッフの皆さんが揃って下を向いてしまう。もしくは、「アイデアの言い出しっぺが実行役を任されるから」と、スタッフの皆さんがアイデアそのものの提案をためらってしまう、といった症状もチームにはありがちだと思います。

 つまり、「実行」はハードルが高いのです。しかしながら、アイデア出しも数字の分析も、「実行」があってこそ成り立っていますので、いかに「実行」と向き合っていくか、どのようにして「実行」まで落とし込んでいくかが、「人を育てる」ための最重要ポイントになるわけです。

 いくら座学でネットショップ運営を学んだとしても、本当の実力は自分自身の実践からしか身につきません。つまり必要なのは、日々の「実行」を積み重ね続けるということです。ネットショップ運営に限らず、すべての業界・業種・仕事についてもいえる原理原則だということは言うまでもありません。

つづく

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。