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きたれ女性と若者!競馬人気をまくり差せ!競艇場「売上アップ」マーケティング。六【no.0624】

 きたれ女性と若者!競馬人気をまくり差せ!競艇場「売上アップ」マーケティング。(前回はこちら

*「来場者数」をスタッフひとりひとりがチェックする

 事業本部長が前日の「来場者数」をチェックして、スタッフ全員の前で発表する。全員が集まる機会がなければ、場内放送を使って「昨日の来場者数は1,234人でした~」と発表する。これをしてもスタッフ全員の右から左に音声が流れていくだけです。誰の頭の中にも「1,234人」という数字は残りません。

 前日の「来場者数」をスタッフひとりひとりがチェックする仕組みをつくり、それをスタッフひとりひとりが「自ら実行数値管理表に書き込む」のです。これをやると「他人が言っていることを、ただ聞く」よりも、数字の変化がはるかに頭の中に残ります。「聞く」という感覚だけを使うのではなく、「見る」と「書く」という感覚を使うわけです。数字を「見て」言葉でその数字を発し、自分自身で「聞き」ながら「書け」ば、もっとも数字が頭に入ります。

 この実行数値管理表にスタッフひとりひとりが毎日「来場者数」を記入するのと同時に、初期段階でスタートしたいのが、「理由・特筆事項」を埋めることです。競艇場は毎日同じレースで開催をおこなっているわけではありません。毎日レースがおこなわれているわけではありません。競艇場でレースがおこなわれないときも、他の競艇場の場外発売をしていることもあります。その情報を「理由・特筆事項」の欄に書き込みましょう。

*「理由・特筆事項」の欄に「戸田競艇開催:優勝戦」と書き込む

 ここから、ちょっと専門用語を使います。わからない方はGoogle先生で調べてみてください。

 例えば、戸田競艇の開催レースには「予選」があります。「準優勝戦」があります。「優勝戦」があります。「理由・特筆事項」の欄に「戸田競艇開催:予選」「戸田競艇開催:準優勝戦」「戸田競艇開催:優勝戦」と書き込むのです。と同時に、他の競艇場の開催の場外発売もあります。その場外発売を目当てにして競艇場に足を運ぶお客さんもいるはずです。なので、他の開催として「多摩川競艇開催:予選」「江戸川競艇開催:準優勝戦」「平和島競艇開催:優勝戦」というように、書き込むのです。

 他の競艇場で、もっとも大きなレースであるSG競走(スペシャルグレード競走)があったとします。SG競走がおこなわれるとなれば、当然、戸田競艇の場外発売に来場するお客さんも普段より増えるはずです。実行数値管理表の「理由・特筆事項」の欄には「大村競艇開催:SGボートレースオールスター」などと記入しておかなければいけません。いわゆる「外的要因」というものです。

*場内でおこなわれたイベントを「理由・特筆事項」の欄に書き込む

 また戸田競艇では、ときたま(というかしばしば)歌手の方の営業がおこなわれていることがあります。場内でおこなわれたイベントについても、「理由・特筆事項」の欄に残しておかなければいけません。(ここは「施策・改善策」の欄に記入するか迷うところですが、ひとまず「理由・特筆事項」で。後ほど説明をします)。「イベント:●×歌子さん歌謡ショー」「イベント:アイドル△◎さん営業」などと記入をしておきましょう。

 かなり前ですが、埼玉支部所属(つまり戸田所属。埼玉は戸田しかないので)の伝説的ボートレーサーである加藤峻二選手が引退をされました。それにあたって、加藤峻二選手の引退式など、メモリアル系イベントが戸田競艇で執りおこなわれたわけですが、そのようなイベントも実行数値管理表には書き残しておきましょう。数字が動く原因になりえるはずです。

 とにかく、マーケティング力をアップさせ、売上をアップさせるコツは、「なにをしたか、なにがあったか」をきちんと残しておくことです。どんな些細なことでも、思いつくことはまず書き残すように習慣づけましょう。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。