運用を考えてからWEBサイトを構築しないと、ネットは「失敗」します。【no.1186】

 運用を考えてからWEBサイトを構築しないと、ネットは「失敗」します。

 ―――とは、現在の市場環境を考えた場合、100%いえないとは思いますが、今後のWEBサイトは構築後の運用を考えてから開発をしないといけなくなるはずです。現に、既存のシステムでネットショップを構築したけれども自社のサービスに合わずに再構築(=リプレイス)をするEコマースサイトが増えています。

 こう考えてみたらどうでしょう。

 建売の戸建てやマンションを購入することが通常になってしまっていますが、本来、住まいというものは「日々の生活」を考えた上で購入をしたり、設計をしたりするものではないかと思います。たとえば、親世代と同居するならばバリアフリーの住まいが良いでしょうし、音楽が趣味だとしたら防音の部屋があった方が生活は充実するでしょう。

 建売の戸建てやマンションを購入してからではバリアフリーも防音の部屋も対応できない可能性があります。対応ができたとしても、強引でいびつな住まいになってしまうこともあるかもしれません。まずは「日々の生活」を考えてから、戸建てやマンションを購入したり、設計したりするのが本来の形です。住まいにライフスタイルを合わせるのではなく、ライフスタイルに住まいを合わせるのです。

 この住まいとはWEBサイトのことです。「日々の生活」というのはWEBサイトの運用のことです。「日々の生活=ライフスタイル」とも表現することができます。そうなると、ライフスタイルとは「ビジネスモデル」そのものです。ビジネスモデルに合わせて、WEBサイトの運用を検討し、その上でWEBサイトを設計/構築しなくてはいけないわけです。

 ちなみに、戸建てやマンションをカスタマイズするよりも、WEBサイトの設計/構築には予算がかかりません。ただ、WEBサイトの企画の段階でビジネスモデルと運用までをしっかりイメージするか、もしくはアウトソーシングの会社や自社の担当者にお任せしてしまうか、それだけの違いです。当然、ネットを成功させるためには前者であることが望ましく、また95%の事業者が実現できていないことでもあります。

 「ECMJさん、うちのマーケティング何とかしてよ」「いまWEBサイトの制作をお願いしているから、それが終わったら運用をECMJさんにコンサルティングしてもらいたい」そういった会社さんがあります。はっきり言って、危険です。仕事として引き受けられないことも多くあります。なぜなら、「日々の生活」を検討せずに住まいを決めてしまっているようなものだからです。

 ネットは運用が命です。データを分析しながら、運用改善を繰り返していくことでその成果が上がっていきます。ネットショップであれば売上が上がり、コーポレートサイトであれば問い合わせやアポイントの依頼が増え、WEBサービスであればPV数が増えたり、会員登録者数が増えたりしていきます。しかし、WEBサイトの運用の幅を決めてしまうのは、WEBサイトの構築の段階なのです。

 逆にいえば、WEBサイトの構築の枠の中でしか、WEBサイトの運用はできません。最悪の場合、自社のビジネスモデルや違い、差別性を機能上で制限されてしまう場合もあります。そうなると、当然ですが、インターネット戦略として成功することはないでしょう。根本的なWEBサイトの構築からやり直しになるのが落ちです。95%がこれにあたります。

 運用を考えてからWEBサイトを構築しないと、ネットは必ず?「失敗」します。

 おわり。