ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「ヒット商品の芽」を「ヒット商品」に育てるために必要なのが、「集客戦略」【no.1223】

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 「商品ページにアクセスが集まっていて尚且つ売れている商品」をネットショップにつくることができれば、成長の「0→1」ができたといえます。この商品は「ヒット商品の芽」です。「ヒット商品の芽」の認知を広げ「ヒット商品→大ヒット商品→メガヒット商品」に育てていくために必要なのが、「集客戦略」ということになります。

 認知を広げていくための代表的な方法が「インターネット広告」です。リスティング広告、アフィリエイト広告、バナー広告など、広告の種類は様々ありますが、基本線としては「広告をヒット商品の芽」に流し込んでいきます。当然、「ヒット商品の芽」は「アクセスが集まっていて、尚且つ売れている商品」なわけですから、広告から流入したお客様からのコンバージョンも比較的高いハズです。

 とはいえ、ここでもデータ分析が必要です。ショップ内の自然流入についてコンバージョンが安定している商品でも広告流入にはコンバージョンが著しく落ちる可能性があります。いわゆる「広告の費用対効果が悪い」状況です。この場合は「ヒット商品の芽」としては少々ズレているかもしれません。もう一度「ヒット商品の芽」を探すところからやり直しです。

 自然流入からのお客様に見せる商品ページと広告流入からお客様に見せる商品ページを変える(ランディングページが代表例)、広告の種類を変えたり出稿内容を改善したりするなどして「ヒット商品の芽」を「ヒット商品」に育てていきます。広告流入に対して「費用対効果が合う」状態になれば、「1→10」「10→100」の成長の期待ができます。

 月商100万円から月商300万円に。月商300万円から月商500万円、1,000万円とレバレッジがかかっていきます。商材によっては月商2,000万円までスパッといくこともあるかもしれません。インターネットビジネスとはつまるところ「どれだけたくさんの人に知ってもらえるか」ということなのですから。

 「ヒット商品の芽」を「ヒット商品」に育てる仕事の他に、同時並行で進めておきたいのが「ヒット商品の芽になるかもしれない商品」を複数つくってチャレンジをしておくことです。ネットショップの仕事として「次の商品企画」ということになるのですが、それを考えるためのヒントは現在絶賛拡大中の「ヒット商品の芽」にあります。

 絶賛拡大中、絶賛売れ売れ中の「ヒット商品の芽」です。広告流入のお客様にとっては「ヒット商品の芽=ネットショップ」なのかもしれません。「人はブランドを知り商品を知るのではなく、人は商品を知りブランドを知る」の理屈です。お客様にとっては「ヒット商品の芽」こそネットショップに来る目的。集客戦略で「ヒット商品の芽」目当てでアクセスする、もしくは購入するお客様が多いわけですから、「ヒット商品の芽」を買ったお客様(興味を持ったお客様)が「次にどんな商品が欲しいか」を考えるのです。

 わかりやすい例でいえば、デザインの横展開です。たとえば、「ヒョウ柄のショルダーバッグ」が売れたとします。次の商品は「ヒョウ柄のポーチ」です。そして「ヒョウ柄のリュック」です。「ヒョウ柄の財布」かもしれません。

 「ヒット商品の芽」のどこにお客様が選択しているポイントがあるかを考え、商品の横展開にうつしていくのです。「ヒット商品の芽」である「ヒョウ柄のショルダーバッグ」を買ったお客様は、おそろいの「ヒョウ柄の財布」を買ってくれる可能性があります。「ヒョウ柄のショルダーバッグ」は買わなくても、デザインが気に入っていれば「ヒョウ柄のリュック」を買ってくれるかもしれません。

 「ヒット商品の芽の横展開」は高い確率で売上を積み上げるための代表的戦略です。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。