著者:石田 麻琴

「いいところを伸ばす」ことが人を育てる。売上を上げていく。【no.1080】

 売上を上げるため、目標を達成するためには「やらなきゃいけないこと」もあるし、「やったほうがいいこと」もある。たくさんある。ただ、人には向き、不向きがある。得意なことがあれば、苦手なこともある。これは仕方ない。

*問題はそこに手を付けられないこと

 「やらなきゃいけないこと」「やったほうがいいこと」を一方的に指摘したとしても、何も解決しない。ほとんどの場合、「やらなきゃいけないこと」も「やったほうがいいこと」も、本人が知っていることの方が多いから。問題は、「やらなきゃいけないこと」や「やったほうがいいこと」を知らないことじゃない。「わかっていても手を付けられないこと」ではなかろうか。

 そのために大切なのは、まず「いいところを探すこと」だと思う。「いいところ」とは姿勢や考え方、志向性的な部分もあるし、スキル的な部分もある。「得意なこと」とも言い換えられるし、「好きなこと」という表現をしても同じ意味になる。その人にもっと活躍してもらうために、「どこを伸ばせばいいか」を見つけることが「人財育成」になる。

 人財育成は教育ではない。「人財育成」は人を見る。人の「いいところ」を探し、「いいところ」をもっともっと伸ばすにはどうすればいいのかを試行錯誤し続けることではないだろうか

*個々によって違うのは目標に向かう道筋

 Eコマースの戦略は決まっている。売上を上げるための方法はふたつしかない。新しいお客様に知ってもらい、お客様の数自体を増やすこと。既存のお客様にもっともっとネットショップを利用してもらうこと。このふたつしかない。個々によって違うのは、目標に向かうための道筋。つまり、施策。目的地に至るためのルートはひとつじゃない。

 「新しいお客様を増やす」というミッションがあったとする。「毎日1,500文字のブログを書く」という方法もあれば、「毎日500件のアポ電をかける」という方法もある。「毎日300件の飛び込み営業」という方法もあるはずだ。施策はひとつじゃない。

 「新しいお客様を増やす」ためには、それなりの努力をしなくてはいけない。競合他社よりも1.5倍、頭を使い、汗を流さなくてはいけない。まず、これは大前提。そのために、どの手段を取ればいいか。それは人の「いいところ」から決めればいい。自分の「いいところ」と繋がっていなければ、人は競合他社の1.5倍も頑張ることはできない。

*「足りない部分」を伸ばしても、結果にはつながらない

 「毎日1,500文字のブログを書く」ということが向いている人もいれば、「毎日500件のアポ電をかける」ということが向いている人もいる。「毎日500件のアポ電をかける」ことが向いている人に「毎日1,500文字のブログを書く」ことを勧めたとしても、いい結果は生まない。ストレスを抱えるだけになってしまう。

 自分が得意だったり、自分に成功体験があったりすると、どうしても「毎日1,500文字のブログを書く」ことを勧めてしまうものだけれども、やっぱりそれではひとりよがり。「教育」にはなったとしても、「人財育成」にはならない。アドバイスではなく、単なるストレスになってしまう。あくまで人の「いいところ」を見るところから。

 「いいところ」が伸びると、その人ならでは、その会社ならではの尖りが出る。結果、売上につながっていく。「足りない部分」を伸ばしても、結果にはつながらない。「違い」がないとその存在を見つけてすらもらえないインターネットの世界は、やっぱり「いいところ」を伸ばすことが大事なんです。

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