著者:石田 麻琴

いつもと違うから、「変化」に気づくことができるんです。【no.0317】

(2014年のコラムのリライトです)

ネットショップ運営者のときの話。(前回はこちら

 Yahoo!ショッピングの担当さん、個人名を出すのはマズイと思うので仮名で小平さんとしましょう。その小平さんから折り返しの電話がかかってきました。

 「石田さん、注文が多い原因がわかりました。それは・・今って、Yahoo!JAPANのトップページを開くこと、できますか?」

 小平さんは、Yahoo!JAPANのトップページ内のリンクの中に、Yahoo!ショッピングの検索画面に飛んでいるものがあることを教えてくれました。あの頃と比べると、Yahoo!JAPANのトップページは仕様がかなり変わってしまっているので今は確認ができないのですが、Yahoo!JAPANのトップページ、しかもファーストビューに入るあたりに8つのテキストリンクが張られてあり、そのひとつが、Yahoo!ショッピングの貴金属(ジュエリー)カテゴリで「ピンクゴールド」を検索したときの検索結果に飛んでいたのでした。たしか、「春コーデはピンクゴールドでフェミニンに」みたいなテキストリンクだったような気がします。

 私が店長をしていたYahoo!ショッピングのネットショップでは、ジュエリーを取り扱っており、その中でも、ピンクゴールドでつくられているピアスやネックレス、リング(指輪)の数が多かったので、検索にヒットしていたんですね。いまでこそ、ピンクゴールドのジュエリーは当たり前のようにたくさん売られていますが、当時はホワイトゴールドやゴールド(イエローゴールド)に比べると、まだマイナーな素材ではありました。たぶん、当時のYahoo!ショッピングでジュエリーをたくさん売っているネットショップの中にも、ピンクゴールドの商品があまりなかったんでしょうね。

 なるほど、Yahoo!JAPANのトップページから、Yahoo!ショッピングの検索結果にお客様がやってきて、そして私のネットショップに流れてきてくれる、というパターンもあるのだな。そう思ったのと同時に、Yahoo!JAPANからの導線に引っかかると、ここまでアクセス人数と売上にインパクトがあるものなのか、という大きな発見がありました。こうなると、「じゃあ、Yahoo!JAPANからYahoo!ショッピングへの導線が張られている場所は他にもあるのか」とか、「Yahoo!JAPANからのYahoo!ショッピングへの導線が変わるタイミングはいつになるのか」とか、「どんなキーワードが、Yahoo!JAPANからのYahoo!ショッピングへの導線になりやすいのか」とか、そういうことを考えるようになりました。

 特に考えていたのが、「もしかして、Yahoo!JAPANからのYahoo!ショッピングへの導線のキーワード、リンク先の変更を、事前に知る方法があるのでは?」ということだったのですが、残念ながら、これはありませんでした。「じゃあ、変更されたときに『最速で』対応するにはどうすればいいか?」と考えまして、ここは明確なロジックがありました。当時は、ですが。そしてここを上手く掴むことができると、パチンコ・スロットでいう『確変』状態になり(ギャンブルはしませんが)、たくさんのお客様がネットショップに訪れてくれるようになります。グングン売上が上がっていったのは言うまでもありません。

 ここで学んだことです。Yahoo!JAPANの導線を掴むとネットショップの売上が上がるよ、ということではありません。

 実際、最近は導線の力も変わってきています。大切なのは「気づく」ということです。「気づく」とは「変化に気づく」こと。日々、業務をおこなっていく中で、「昨日、何かがあったな」とか「今日、なんかちょっとおかしいな」ということに気づくということ。私は、図らずしも、「毎日データをエクセルにつけていた。毎日注文メールを見ていた」おかげで、数字から変化に気づくことができました。

 変化に気づくために大切なのが、ルーチン・習慣です。いつもと違うからこそ、「あれなんか今日変だな」と気づくことができます。毎日8時に起きている人が、たまたま朝の6時に起きて「いつもより寒いな。秋に近づいてきたな」と言っても、「いつもより早く起きただけでしょ!」という話です。毎日8時に起きているからこそ「あれ、いつもと違って寒いな」と感じるんです。ネットショップの運営ならば、変化に気づくために、まずは数字をみることを習慣づけるところから始めていくのが良いと思います。

 次の話も、「積み重ね」の大切さ、に気づいた話です。

つづきはこちら

4 コメント

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