著者:石田 麻琴

アパレルネットショップのバックヤードシステムを構築する【no.0348】

(2014年のコラムのリライトです)

 ネットショップの運営者のときの話。(前回はこちら

 Yahoo!ショッピング店の店長の仕事を離れ、新しい仕事としてバックヤード業務を担当することになりました。新しくオープンしたアパレルのネットショップのバックヤードの担当です。

 アパレルのネットショップは立ち上げ直後ということもあり、商品在庫の管理や発注・仕入れの管理、注文データの管理をエクセルで行っていました。他のネットショップはデータベースをアクセスで管理していたのですが、システム専任の担当者の都合もあり、ショップのオープンを優先していたのです。しかも、会社として初めての「韓国からの直接仕入れ」を行っていたために、仕入れ原価が為替によって変わったり、天候によって入荷日が変わったり、はたまた文化の違いなど、様々な要素が重なった中でネットショップを運営している状況でした。

 ですから、ネットショップをオープンし、商品を売りに出してから気づいたことも多かったのです。管理している在庫のデータが合わない。発注した商品がいつ入荷してくるのかがわからない。きちんと発注が通っているのかすらもわからない。どのお客様が商品の入荷遅延で待っているのかわからない。自分達が仕入た商品にも関わらず、どの商品に当たるかがわからない。いま思えば、ネットショップの開店直後の試行錯誤として「前に進むってこんな感じだよな」と割り切れる話なのですが、当時は先輩が作ってくれたシステムの中で業務を運用していたので、そもそものベースとなるシステムが無いのは恐怖でした。

 しかし、「じゃあ、まこっちゃん、作って」。社長の要望としてはこれで終わりです。

 「どのくらいでシステムができる?」と聞かれたので、ひとまず1週間と答えました。システム構築の経験はゼロなので、想像がつかなかったのですが、1週間あれば何とかなりそうな気がしました。いままで、システムを使ってバックヤード業務の運用するときにダブルクリックで済ませていた仕組みを、1つ1つシステムの裏側を見て、「ふむふむ、このクエリはこんな指示を出しているのか」と「この関数を入れると、こういうことできるのね」と学んでいきました。アクセスの「選択クエリ・削除クエリ・追加クエリ」を覚えたのも、この時でした。それまで、入社をしてから4年以上、データ分析のためにアクセスを触ってはいたのですが、クエリの名称も知りませんでした。

 受注処理や在庫管理、物流管理など、バックヤード業務の運用を過去に経験していたこともあって、ネットショップのバックヤードにどんなフローが必要か、なんとなくわかっていたのが助かりました。既存のネットショップのシステムを参考にしながら、アパレルショップ用の各マスターと各データベース、そして処理のシステムを構築していきました。自分にはシステム構築の仕事が向いていたのか、アパレルショップのシステムは、4日ほどでひと通り完成させることができました

 このシステムができた結果、「このお客様のこの商品が何枚予定より遅れていて、告知している納期はいつなので、いつまでに入荷すれば間に合う」というようなデータが即時で出せるようになりました。アパレルの担当の女性スタッフに「ありがとうございました・・」と軽く涙目で言われ嬉しかったのですが、自分としては既存のシステムを真似ただけなので「すごく頑張った」感覚がありません。表向きは「良かったねー」と言いつつも、心の中では「そんなに頑張ってないんだけどなぁ」と思っていました。

 既存のシステムの流用ながら、アパレルショップのバックヤードシステムを自分で構築したことに自信を持ち、システム構築への興味が芽生えていきました。社内のシステムの裏側を覗き、どのクエリがどんな指示を出しているのか、その中身を知っては、他の仕組みに活かすことはできないかを考えていました。

 そして、何とかして会社の難攻不落の課題である「在庫の自動引き当て」を完成できないか。そう考えたのです。

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3 コメント

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