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サイゼリヤに最近行きましたか?なんだかすごいですよ。【no.0402】

 サイゼリヤに最近行きましたか?なんだかすごいですよ。という話。

そうか、なるほど。そうだったのかを知った話です

 結論から言いますと、まずは皆さんサイゼリヤに行ってみてください。(最近、サイゼリヤに行きましたか?私は先月だけで5回くらい行きました)

発端は、先日(といっても8月末)会った方から聞いた話でした

 その方はメディアの要職につかれている方です。インターネットビジネスの話からビジネス本の話になりました。そしてビジネス本はどんな人が買うかという話になり、社会人の所得の話になりました。「まだ若いから気にならないかもだけど、本当に今みんな所得が減っているんだよ」と。

 「新卒や20代、30代の若手の頃ならまだほぼ並列。40代、50代になり出世がはっきりしてくると、その所得差が明確になってくるんだよ」と。そこで例として出たのが、サイゼリヤだったんですね。

 子どもの繋がりでお父さん仲間と飲みにいくとき、まず最初にサイゼリヤに行くと。私のイメージだと「飲み屋(居酒屋)に行けばいいんじゃないの?」と思ってしまうのですが、そこはわざとサイゼリヤに行くらしいんです。なぜなら、お父さん仲間がどのくらいの所得かがわからないから。

 そして仲が良くなって、だいたいの生活感がわかった上で「飲み屋行きませんか?」とか「焼肉行きませんか?」とか、お誘いの単価を上げていくようなのです。昔だったら、何も言わずとも「飲み屋」の一択でした。それがまずサイゼリヤからになっていると。その方の言葉を借りれば、「飲み屋行きましょうなんて、怖くて声をかけられない」

日本の経済問題を感じつつも、サイゼリヤ飲みという気づき

 「サイゼリヤで『飲む』選択肢があったか!」という、別の気づきがありました。サイゼリヤは「ファミレス」という認識を持っていたので、最近行ってなかったのです。そこで、嫁とサイゼリヤに行ったのですが「なるほど、ここにみんないましたか」と。

 まず年齢層が幅広い。10代から60代、70代まで幅広い客層が来店しています。そして、来店しているグループも複数人のグループではなく、1人の方もいます。しかも、1人のお客さん(若い女性)が白ワインのデカンタを飲んでいるんですよね。これは、居酒屋じゃ当然の風景ではないですよね。もちろん、複数人で「飲み屋がわり」に利用しているグループもおりました。なるほど、みなさんここにいらっしゃいましたかと。

 考えてみれば、「お通し」もないし、ワインは1杯100円です。さらにワインをボトルでいれて飲み残しを持って帰っても大丈夫です。サイゼリヤの「お酒を飲む」お店としてのサービスレベルは高いんですね。今まで居酒屋を散策してましたが「サイゼリヤでいいじゃん」という気分になりました。(しかも、どんなに頑張って食べて飲んでも1人2,000円くらいにしかならない)

進むファミリーレストランの居酒屋化

 お安目居酒屋の閑古鳥が軒並み鳴いている状態です。まさかファミレスの居酒屋化がここまで進んでいるとは思いませんでした。みなさんも「できれば金曜の夜に」サイゼリヤに行ってみてください。日本の外食市場の流れと、「ここでいいじゃん」感を感じ取れるかもしれません。

 余談ですが、もう1つ気になることがあります。サイゼリヤを筆頭にグラッチェガーデンズやフラカッソなど、イタリアンのファミレスは多くあります。でも、中華のファミレスはなぜバーミヤン一択なのだろうかと。おそらくイタリアンの市場は中華の何倍もあるのかなぁと。そりゃあ、サイゼリヤはアルコールも強化できるわけだ、と思っていたら「笑笑」にもイタリアンができたみたいです。(「笑笑 イタリアン」で検索してください)。やっぱり目をつけているようですね。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。