ネットショップの「差別化」と「付加価値」を考える。終【no.1428】

 「差別化」と「付加価値」を考える最終回です。

*「差別性」や「付加価値」は、なければ自分でつくるしかない。

 前回のコラムでは「差別性」と「付加価値」を伝える際のポイントについてご紹介しました。がしかし、すべての会社に「違い」があるわけではないと思います。

 事業の継続をアピールできない場合もありますし、実店舗という実体性をアピールすることができない場合もあります。表彰や認定の実績、もすべての事業者さんにあるわけではありません。また仮にアピールできる「事業の継続」「実体性」「表彰や認定」を持っていたとしても、同業他社の競合ネットショップも同じようなアピールポイントを持っていたとすればその効果は薄くなってしまいます。

 いま自分たちが持っている「差別性」や「付加価値」で勝負ができなければ、さらなる「違い」を自分たちで作るしかありません。

*情報発信は努力次第でどんな事業者でもできる。

 ひとつのポイントになるのはインターネット上の情報発信です。ここは「商品とネットショップのこだわりを伝える」というところで前回紹介した内容と近くなります。端的にいえば、このECMJコラムもあまたあるEコマースのコンサルティングとの「違い」を明確にするためにおこなっているのです。

 自分たちの商品、サービス、ネットショップのこだわりを伝える。そのクオリティもさることながら、数で競合を圧倒していく。地味で手間で面倒な仕事ではありますが、逆にいえばその努力次第で必ず成果に結びつく仕事だといえます。誰でもできるようなことですが、誰もやらないのです。

 ひとつの「違い」の作り方として、情報発信の徹底的な強化は検討した方が良さそうです。

*お客様の目的、用途、課題解決を徹底的に分析する。

 仕入れた商品を撮影し、ネットショップに並べる。これだけで商品が売れていくならば良いのですが、そこに「差別性」や「付加価値」がないとお客様は私たちのネットショップを選んでくれさえもしません。小売りのネットショップは特に、その先にある何かが必要になります。

 ネットショップの事業者としては実店舗と同じように商品を並べているだけなのかもしれない。でも、お客様が商品を購入するということは、何かの目的だったり、用途だったり、課題解決があるということです。この商品はなぜ売れたのか、お客様はこの商品をどう使うのか、それを考えることが次のマーケティング戦略に繋がります。

 そのために重要なのは原因と結果だけではなく、結果と原因を探す努力をすること。ECMJ的にいえば「実行数値管理表」を毎日つけ続けること、ということになります。

*他のネットショップがすでに取り組んでいることでも・・

 「実行数値管理表」をつけ続けることで見えてきたお客様の目的・用途・課題解決あったとします。もしも他のネットショップがすでに取り組んでいたとしても、同じジャンル・カテゴリのネットショップでなければ気にする必要はありません。どんどん取り組んでいきましょう。むしろ、レディースファッションやスイーツなどのネットショップのレッドオーシャンの市場を参考に、新しい販売方法を考えていけばいいのです。

 お客様の目的・用途・課題解決に合わせて販促企画を組んだり、商品そのものを企画したりするのはとても面倒なことです。自分の感覚だけで決めたサービスにお客様が反応をしてくれれば楽です。手間で面倒だからこそ、チャレンジする価値があります。他のネットショップが「それは非効率」と考えたり、「費用対効果が合わなそう」と考えたりして「チャレンジする前に諦める」ことこそ価値があります。「非効率」の先にある「効率」を見つけた事業者が勝ち組です。

 おわり。