著者:石田 麻琴

マーケティングの「魔法の杖」は、地中に埋もれている。【no.0335】

 マーケティングの「魔法の杖」は、地中に埋もれている。(2014年のコラムです)

 オンラインショップ運営者のときの話。(前回はこちら

一番効果が高かったのは、最初につくった広告

 「3列×3行」の9マスを使った画像の威力は凄まじいものがありました。Yahoo!ショッピングのトップページ広告に、何度入稿してもほとんど効果が落ちません。この広告で成功した手法を元に、違うバッグやお財布で9マスの広告を作りました。もっとカラーの多いバッグは「4列×4行」の16マスの広告を試したりしました。小さな正方形の中に16色のバッグが入っていたので、ゴチャゴチャしていました。様々な手法で試した結果、一番効果が高かったのは、最初につくった広告でしたね。

 驚いたのが、広告が同じ手法で埋め尽くされていったことです。きっと、どこからか情報が漏れていたんでしょうね。あのオンラインショップの、あの広告が異常に効果が高いみたいだぞ、と。一時的にYahoo!ショッピングのトップページ広告は、バッグとお財布ばかりに。しかも広告画像の見せ方が、あの9マスの手法(もしくは発展型)になっていたんです。

オンラインショップ運営者のときすごく嬉しかったこと

 9マス画像の効果を聞いていた社長が、楽天市場の広告で同じ手法を試したんですね。広告の入稿画像うちのひとつを、まこっちゃんの手法で入稿してみようと思うと。最初は社長も半信半疑だったようです。しかし楽天市場での広告掲載期間が終わって、結果を見てみたらビックリ。やっぱり9マス画像が、他にくらべて倍以上の成果を出していたんです。「うおー、まこっちゃんすごいなー、広告マスターだなー」。何が嬉しかったって、それが嬉しかったですね。広告の効果が良かったとかよりも、社長に認めてもらえたっていうのが。

 ここまでYahoo!ショッピングの広告で試行錯誤した話を書いてきました。ここで言いたいのは、改善と成果をデータとして習慣的に残しておくことの大切さです。EC運営をする中で、「これをすれば売れる!」みたいな「魔法の杖」はありません。そして広告を活用するのも同様です。「この広告買えばいいよ」とか「この広告画像で入稿すればいいよ」はありません。一時的な「魔法の杖」はあるかもしれませんが、必ず情報はどこかで広がるんですよね。

マーケティングの「魔法の杖」は地中に埋もれている

 しかし「魔法の杖」に出会うことはあります。それは、「データをとって、カイゼン」を継続することで、辿りつけるのだと思います。つまり「魔法の杖」は地上に転がっているものじゃなくて、地中に埋もれている。そして、自分の力で「魔法の杖」を掘り当てることができれば、もしその「魔法の杖」が情報として広がってしまったとしても、また新しい「魔法の杖」を見つけ出すことができる。だからやっぱり、「自分でやる」ことが大切なんですよね。本当の実力は、実践からしか身につかないですから。

 つづきはこちら

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3 コメント

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