著者:石田 麻琴

忘れもしない運命の売上会議での出来事。【no.0290】

(2014年のコラムのリライトです)

 ネットショップ運営者のときの話。(前回はこちら

*突然怒り出した社長

 それは、忘れもしない11月のある週の売上会議で起きました。いつものように、売上会議は火曜日の午前中に開催されました。メンバーは、社長とバッグのネットショップの担当者、そして私の3人。まずは社長が担当しているネットショップの数字と状況を共有し、バッグのネットショップの担当者が数字と状況を共有し、そして最後に、私が数字と状況を共有しました。

「え~っと、先々週に比べて、先週の売上が落ちていますが、それは先々週に1人で大量に購入したお客さんがいたからであり、数字的には通常の数字に戻ったと言えます・・」

 いつものように、私の話は何ともない感じでサラリと流れていくと思っていたのですが、その日は違いました。社長がいきなり机を「ドンッ!!」と叩いて、突然怒り出しました。

「まこっちゃん!(社長にこう呼ばれていた)まこっちゃんは仕事の仕方が間違ってるよ!!

*ホワイトボードを使って解説を始めた社長

 私は驚きました。自分としては、少しずつでも売上が伸びているという認識でいましたし、いつもは流れるように終わっていく売上会議で、突然社長が怒鳴り出したのにもビックリしたのです。と、同時に、いま思うと恥ずかしながら、社長に対して怒りの感情がわいてきました。あんた、いきなり何を怒っちゃってるんだ、と。

 社長は立ち上がり、会議室のホワイトボードを使って解説を始めました。

「まこっちゃん、いいか、売上という成果に繋がっている仕事は、どれも均等なわけじゃない。成果に繋がっている仕事と、成果に繋がっていない仕事というのがあるんだ。まこっちゃんがなんで売上が上がらないかわかるか?それは、全部の仕事を均等に行っているからなんだ。だから、いつまでたっても売上が上がらないんだ」

 社長が私に伝えたのは、こんな話でした。しかし、イマイチ、私には言っている意味がわかりませんでした。

 当時、ネットショップ運営でやっていた仕事は、こんな感じでした。週末に向けてサイトにアップする販促企画を決め、その企画にのせる新アイテムをセレクトします。新アイテムの商品ページを作成して、販促企画のページを作り、メールマガジンを作成して、土曜の午前中に流れるように配信の予約をしておきます。その一方で、ネットショップの既存のページ(主にトップページやサイドナビ、フッターのおすすめ商品)のメンテナンスを毎日行い、お客様に対して「常に更新感があるように」を心掛けていました。

*Yahoo!ショッピングの勉強会のことを思い出して

 じゃあ、果たして、この中の仕事のうち、社長はどの仕事を止めろ、と?

 そんな疑問が私の頭の中に浮かびました。たぶん、ですが、社長に向かって怒りを込めた口調で「じゃあ、どうすりゃいいんですか?」みたいなことを質問した気もします。社長からの返答は、「どれかに絞って仕事して。絶対に結果出るから」というものでした。そこにはっきりした理由がなかったことが不快でしたが、社長の指示には逆らえません。渋々、仕事を絞って行うことにしました。「1週間経って、結果が出なかったら、文句を言ってやる!!」と思いながら。幼いですねー。26歳になったばかりの頃です。

 じゃあ、何に絞って仕事をしようと考えたとき、以前、Yahoo!ショッピングの勉強会に行ったときのことを思い出しました。確か、Yahoo!ショッピングの売上の7割は検索からのお客様です、みたいなことをYahoo!の方が言っていたのを思い出したのです。それならば、1週間、ネットショップで取り扱う商品を増やすところから始めてみるか、そう思ったのです。「今までも毎週、商品は増やしてるんだけどな・・」そうも思いながら。

 2006年11月当時、ネットショップで販売していた商品数は500アイテムくらいだったと記憶しています。それまでは1週間に15~20商品ずつ増やしていたのですが、その週は、狂ったように商品を登録し、1週間で100商品を登録しました。当然、その他のページの一切の更新は止めたままです。

 そして、翌週の売上会議を迎えました。

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