ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」4【no.0705】

 「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。(前回はこちら

 自社のネットショップのアクセス動機になるキーワードを1~5点あげます。アパレルのネットショップであれば、「スカート」とか「パンプス」とか「キャミソール」とか「ベルト レディース」とか「スニーカー 婦人用」とか、そんな検索キーワードからのアクセスが増えると嬉しいと思います。「このキーワードで検索したお客様に来店をしてもらいたい!」というキーワードを決めましょう。

 1~5点、決めたキーワードから、まずは「うちのネットショップが一番欲しいキーワードはこれだなぁ」という1点に絞ります。最初のうちは慣れないですから、1点のキーワードから始めることが理想です。この1点のキーワードを毎日同じ時間にショッピングモールの検索バーから検索をしてください。「毎日、同じ時間に」というところがポイントです。「気になったとき」「思い出したとき」「時間があるとき」にやらないように、きちんと事前にスケジューリングしておこなってくださいね。

 この検索結果から確認したいポイントは2つあります。

 ひとつは、自社のネットショップの商品ページが何ページ目の何番目に出ているかです。「ベルト レディース」で検索をして、1ページ目の1番上の商品ページから順に見ていき、2ページ目、3ページ目と自社の商品ページを探していくのです。自社のネットショップの商品ページをみつけたら、エクセルに「●●番位」とメモをしておきましょう。毎日同じ時間にこの作業をおこなってください。

 もうひとつは、検索結果の順番です。検索結果の1ページ目に表示される商品の一覧をみましょう。大変面倒ですが、理想は検索結果の1ページ目のキャプチャを毎日取り続けることです。1ページ目に50の商品ページが表示されているとしたら、この50行を一覧にした商品ページをプリントスクリーンでキャプチャにして残しておきます。この作業を同様に毎日同じ時間におこなって、エクセル等で「時系列で比較ができるように」しておくのです。

 前者のポイントは、自社のネットショップの商品ページ掲載順の流れをみることです。後者のポイントは、他社と市場のネットショップの商品ページ掲載順の流れをみることです。これら前者・後者の順位変動のデータを自動で収集・レポート化してくれるシステムもきっとあるかと思いますが、まずはそういった「便利なもの」を使わないところからスタートするのがオススメです。自分で手間をかけて作業をするから「頭に入って」きます。さらっと結果がデータで出てきても、「頭に入り」ません。手を動かしている過程にも、意味があると思います。

 さて、毎日この2つのことを続けていると、ある不思議なことに気がつくと思います。毎日、順位が少しずつ変動をしているのです。「いつも、毎日20位」というようなことはありません。ときに2つ3つ順位が上がっていたり、下がっていたり、時には10や20、あるいは50以上も検索順位が変わっていることもあります。これは「何かがあった」ということです。毎日毎日、同一期間同一条件で同じものをみていると、その「微妙な変化」に気づくことができるんですよね。マーケティングでも何でも、「気づく」ことが大切だと思います。

 検索順位が動いた場合、考えられる要因は基本的に3つしかありません。ひとつは、自社の原因による結果。もうひとつは、他社の原因による結果。そして3つ目が、市場の原因による結果。この3つ目の「市場の原因による結果」が、ショッピングモールでいえば「アルゴリズムの変更」に他なりません。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。