ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。その十八【no.0513】

 すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら

 日々「カイゼン」をしていくことは重要ですが、それ以前に「どこで戦うか」を考えることが大切です。いわゆるレッドオーシャン(競合性が激しいところ)、ブルーオーシャン(競合性がゆるいところ)みたいな話ですね。

 「自社のウェブサイトをたくさんの人に知ってもらいたい!」と思ったとき、真っ先に思いつくのがSEO対策(検索対策)でしょう。じゃあ、このSEO対策(検索対策)を現在のインターネット市場に当てはめたときに果たしてどうなのでしょうか。

 SEO対策(検索対策)というのは、製品やサービスを探している、もしくは課題解決を探しているユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使ってキーワード検索を行った際、検索結果のできるだけ上位に自分のウェブサイトを表示させるように工夫を施すことです。

 ウェブサイトの中を改善することで、できるだけ上位に表示されるよう工夫することもできますが、ウェブサイトの外の改善をすることでも、上位に表示されるようになります。このウェブサイトの内部の対策、外部の対策とも「本当に検索結果の上位を目指そうと思うならば」専門的なノウハウが必要です。SEO対策(検索対策)を専門にしている会社に依頼すると、当然費用が発生するため「インターネット広告」というカテゴリに入れています。

 このシリーズの序盤でも考えていったとおり、ユーザーは物事をインターネットで検索するとき、検索結果の2ページ目、3ページ目までしか見ません。逆にいえば、いかにSEO対策(検索対策)をしていたとしても、3ページ目以内に自分のウェブサイトが表示されないのならば、対策の意味がほとんどないとも言えます。

 検索結果の上位に自社のウェブサイトを表示させたいならば、書店に並んでいるSEO対策(検索対策)関連の書籍や、インターネット上にあまたあるSEO対策(検索対策)のノウハウをサイトに施しておくのは当たり前。その上で、専門の会社にバックアップしてもらい、検索結果の1ページ目、2ページ目、3ページ目を目指していくのです。

 けれども、その頂に立つことができるのは、わずか一握りのウェブサイトだけです。検索結果の上位50ページや60ページ以内を目指して、全国津々浦々の猛者たちが争っているわけです。なんとか50位以内に入りたい。50位以内に入ったなら、50位以内を何としても維持したい。

 ですが、ここは前回のブログで書いたYahoo!ショッピングの例と同様に、「ウェブサイトの数は増えても、上位50位以内じゃないと見られない」というのは変わらないんですね。市場が成長すればするほど、狭い頂をよりたくさんの人で争っていくことになるわけです。そうすると、結局その頂に存在し続けられるのは「資本力」があるところ、つまり「お金をかけ続ける」ことができるところということになります。「インターネット広告」なのですから。

 SEO対策(検索対策)と同様、ウェブサイトのことを知ってもらうためにまず手段に上がるリスティング広告(PPC広告)も同じです。検索結果に表示される数件のリンクを全国津々浦々の「私の製品やサービスを知ってもらいたい」事業者たちが争っているわけです。検索結果の1ページ目に出てくる広告の数は一緒です。しかし、ウェブサイトは無限に増え続けます。ということは、やっぱり「資本力」のある会社が有利なわけです。

 もちろん、これを防ぐために広告配信側も、よりセグメンテーションが可能な広告の配信方法をつくっていますが、簡単にいうとこういうことです。はたして、インターネット広告という場で「戦う」べきなのか、そこは頭に入れておいた方が良さそうです。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。