ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

キャバクラのNo.1は、ネットショップでNo.1を取るのと同じ。【no.0066】

■キャバクラでNo.1を取るのは、ネットショップでNo.1を取るのと同じ‥!?

 キャバクラでNo.1を取るためには‥友人に「このテーマで書いてみてと言われた」ので、書いてみる。

 正直、キャバクラのシステム自体があまりわかっていない。このブログを書くにあたって、経験のため一度キャバクラを体験して‥という場を踏めば良かったのかもしれないが、そこに取材費を使うようなことは当然なく。と言いつつも、実はすごく昔に一度だけキャバクラに行ったことがある。都内某所で友人数人と飲んでいて、2件目を探そうと街を歩いていたら、「夜のサタン」と名刺に書いてあるキャッチにうまいこと捕まったのだった。さすが話が上手なキャッチのお兄さん(たぶん私より年上)で、路上で話しているだけでも面白かったのだが、1セット5,000円で女の子へのドリンク2杯付き、みたいな条件(しかも、最初は店の中を見るだけ、みたいな誘い方をしてくる)で入店した。

 よく考えれば1セットが何分なのかもよくわからなかったし、女の子(つまりキャバクラ嬢)はどんどん入れ替わるし、その度にドリンクを注文することになるし(全く2杯では済まなかった)、時間の延長もしてしまい、結局会計は15,000円であった。あー、キャバクラってこういうもんなのか、これで15,000円だったら高いなぁーというのが素直な感想で、それ以来一度も行っていない。店のタイプによるのだろうけど、驚いたのが大学生風のグループや、同年代(当時20代だった)の若い社会人グループのお客が多かったことで、40代・50代のオヤジが若い子をはべらせてるイメージとはかけ離れていた。そんな話はどうでもいいか。

■やることはすごーくシンプル。毎日「日記をつける」だけ‥!?

 もしかしたら、これを読んでる方にキャバクラの常連の方や、キャバクラを経営している方、はたまたキャバクラで働いてる方がいるかもしれないけど、広い心で読んでくださいね。あくまで、私だったらこうする(こうさせる)ってとこの、キャバクラでNo.1を取る方法。

 キャバクラでのNo.1というと、基本的には売上No.1のことなんだと思うけど、売上No.1を取るには「指名数」と「客単価」この2つがポイントになりそうですよね。「指名数」は自分を目当てに来店してくれるお客様がどれくらいいるか。ネットショップで言えば「注文数」と同じになるかと思います。そして「客単価」は、これは言葉そのまま、ネットショップでも同じだと思うけど、1指名(注文)あたりの売上がどのくらいだったか。「指名数」×「客単価」が、キャバクラ嬢としての「売上」であり、それが店内で最も高い人がNo.1の称号を得る、と。ここまでは大きくズレてないよね。

 で、No.1になる方法。まず、結論からいうと、「日記をつける」こと。これです。

 自分がキャバクラ嬢だったら絶対やると思うし、自分がキャバクラの経営もしくはキャバクラ嬢の人材育成を担当するとしたら、毎日日記をつけることを徹底させるでしょうね。もちろん、いわゆるただの日記ではなくて、指名数や指名してくれた各お客様からの売上、指名してくれたお客様の特徴、指名してくれたお客様の来店時間と滞在時間、自分がどのような接客を試みたか、そして指名数・客単価という成果に結びついたのは自分のどのような接客だったと考えられるか。これを毎日というか、出勤毎に必ず書かせるかな。

■きちんと時給を払って、しっかりやらせるのは本来こういうところ‥!?

 日報の進化版みたいなものになると思うんだけど、仕事終わりで早く帰りたいな~みたいなときにさらっと書いてもらうのではなくて、30分とかきっちり時間を取って書いてもらう。別途この分の時給をキャバクラ嬢に支払ってもいいくらいです。これをやることで必ず売上が伸びていくので。さらにできれば、仕事の前にも30分ほど時間を取って、前回出勤の日報を見返させた方がいいですね。各人が日報を見返して、自分の接客がどのように指名数や客単価に影響したかを、みんなで発表し合う。

 「数字と施策を紐づけさせ、行動習慣を変える」という弊社のコンサルスタイルに乗っ取った「日記をつける」という手法です。これで必ず売上は上がります。1人1人の仕事の精度が変わるからね。ネットショップよりもキャバクラのような、より個人の力で売上をあげられる事業の方が、成果が出やすいかもしれませんね。とはいえ、こんなシンプルなことでも、「徹底して」「継続する」ことが最も難関なので、きちんと管理する人をつけた方がいいです。できるときだけやる、気付いたらやる、漫然とやる、じゃ売上は上がりません。「徹底して」「継続する」仕組みの方がより重要ってことですね。

 おわり。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。