ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

コンサルタントはキャッチャー。 【no.0172】

弊社がクライアント様と共に目指す目標として、イーコマース事業の成長(ネットショップの売上アップ)、インターネットからの問い合わせやご相談案件の増、ウェブサイトを活用しての実店舗へのお客様の誘導(実店舗の売上アップ、ブランド力アップ)などがあるのですが、そんな目的に対しての手段として、データを活用した運用・改善を提案させてもらっています

そして、コンサルティングを行う際に、データを使ったマーケティングとともに、重要になるのが、コーチング的なスキルになります。コーチングというと、一般的な資格としてのコーチングのイメージがありますが、弊社のコンサルティングを進めていく上で大切なのは、あくまで「コーチング的」なスキルです。

ご存じの方もいると思いますが、弊社のコンサルティングの目的は、数字を上げることだけではありません。売上アップや問い合わせ数・ご相談案件のアップ、実店舗への誘導などの戦略を行っていく中で、社内のスタッフが自分の頭で考え、自ら実行し、自らデータを検証して、次の改善に繋げていく、その力をつけてもらうことも目的としています。結果として数字という目標が達成されたとしても、「なぜ目標が達成されたか。さらに上を目指すにはどうすればいいか」を、現場のスタッフがわからないようでは、コンサルティングをする価値がないと考えています。

あくまで、直視するのは結果という「数字」です。しかし、ただ、数字を上げれば良いのではなく、インターネットでマーケティング活動を進めていく方法を社内のノウハウにしながら、戦略を進めていく、そうすることで、結果と人材の成長の両方を実現することができます。これを、確実に具現化するためには、何をしなければいけないか。コンサルタントがすべてを考えて指示するのではなく、あくまで社内スタッフにとっての「引き出し役」となり、社内スタッフにアイデアを出してもらい、実践してもらわけなればいけません。これが、「コーチング的」の意図するところです。

ただし、現場のスタッフに自ら考え、実行し、検証してもらうために、「コーチング的」に先導役を行っているとしても、その役割は「コーチ」だけではいけないと思っています。現場のスタッフ=プレーヤーから、「引き出す」という点においては一緒ですが、売上アップや問い合わせ数・ご相談案件のアップ、実店舗への誘導の目的のために、現場のスタッフと一緒になって戦う「キャッチャー」である、というのが弊社コンサルタントの定義です

「コーチング的」な役割を果たす、「キャッチャー」。これが弊社のコンサルタント像です。あくまで、ボールを投げる「ピッチャー」は現場のスタッフです。コンサルタントは「キャッチャー」として、同じグラウンドに立ち、相手の「バッター=市場」と対峙するわけです。「キャッチャー」がいなくても、「ピッチャー」はボールを投げることができます。ただし、「ピッチャー」という1人称のプレーヤーが主観的に行動を決めると、次第に、自分が投げられるボール、自分が好きなボールしか投げなくなります。「勝てること」ではなく「できること」だけを実践するようになってしまうわけです。これでは、いつまでたっても勝つことはできません。

「ピッチャー」の意思を尊重しながら、「キャッチャー」がボールを要求する。時には「バッター」に打たれることもあるかもしれません。最初は打たれてばっかりだと思います。しかし、重要なのは結果を直視することです。結果を直視し、自分のボールを磨きながら、配球を覚えていけばいいのです。所詮、インターネットはシミュレーションなのですから、「キャッチャー」の誘導に従って「ピッチャー」はボールを投げ続けていきましょう。

次回は、「ピッチャー」にボールを投げてもらうコツについて。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。