ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ソーシャル×スマホ時代における情報の鮮度。【no.0278】

 いやー、ワールドカップ、日本負けちゃいましたねぇ・・

 なんて書くと、「オイオイ、お前いまさら日本×コロンビア戦の話かよ」みたいな気持ちになるかと思うんですが、まだ2日後ですよ。ふつかご。このブログは毎朝6時の更新なので、あの日本代表の敗戦からたった48時間しか経っていないわけです。たった48時間しか経っていないにも関わらず、随分と昔のことのように感じる人が多いのではないでしょうか。オイオイ、石田、いまさら日本代表の話かよ、と。いや、日本代表の話ではありません。

 さてさて、あなたは1年前、何をしていたか覚えていますか。1年前の今日でもいいですし、1年前の6月でも大丈夫です。思い出せる範囲で思い出してみてください。(1分ほど瞑想をお願いします)。たぶん、1年という単位で振り返ると、あんまり今と変わった感がないと思うんですよ。私の場合、結婚式を挙げたのが去年の6月なのでちょうど1年前のことです。毎月開催しているECMJセミナー(皆さん遊びに来てね)をスタートさせたのは去年の8月からですし、このECMJの毎日ブログを書き始めたのも去年の9月からなので、けっこうこの1年で色々な変化があったはずなのですが、あまり変わった感がないんですよね。

 ではでは、4年前は何をしていたかを覚えていますか。これは4年前の今日のことは覚えていないと思うので、4年前の1年間(2010年)というくくりで何をしていたか、で思い出してみてください。(また1分ほど瞑想をお願いします)。これ、けっこう変わった感があるんですよ。私の場合、4年前はまだ前職の会社で働いていて独立をしていませんでしたし、結婚もしていませんでしたし、住んでいた場所もいまと違うところです。そして、何より生活スタイル、変わってますよね。4年前を思い出すと、スマートフォンはなかったですし、facebookも流行っていなかった。Twitterは流行りかけ、という感じでしたが、いま思えばアーリーアダプターの人達がワイワイやっていただけでした。

 そう、少々長い前振りでしたが、(そのおかげで、1年前4年前を振り返ることができましたが)、4年前のワールドカップのときとは、情報を取得するスタイルが全く変わっているわけです。ソーシャルメディアからの情報の取得は、特に40代までの層について一般的になっていますし、スマホなんて2011年から2012年にかけて完全にマジョリティの域まで到達してしまったじゃないですか。今では、朝のトイレでも、通勤電車でも、休憩時間の食堂でも、家でテレビを見ていても、片手にスマホを持っているのが普通の光景になっていて、常に「自分の興味がある」情報を探せる、見られる状態ですよね。

 ということで、話は戻りまして、なんで日本代表の敗戦からたった48時間しか経っていないのにも関わらず、この話題に「古い感」があるかという話です。結論から言ってしまうと、みんな、25日の敗戦以降、情報を取りまくっちゃってるんですよね。26日の朝のテレビ番組の時点で、また日本代表の話題かお腹いっぱいだわ、という方もいると思います。私もそのひとりです、はい。ソーシャルメディアやスマートフォンの一般化で情報取得の瞬間最大風速が、巨大台風マリアの域まで上がってきているわけです。しかしながら、一気に流行ったものほど、その引きも早いもので、すぐ情報にお腹いっぱいになっちゃうわけですね。つまり、情報の鮮度が4年前に比べると極端に短くなってしまったのです。4年前であれば、日々アップデートされるエントリーを読んで、Numberの発売日を待って、みたいな感じだったと思うんですが、もう1日で満たされちゃうんですよね。本当の意味で、ソーシャルメディア×スマホの時代になったんだなと。

 これからの時代、この情報の鮮度というのがメチャクチャ厄介なことになりそうです。これからもインターネット上のメディアは増え続けていきますが、読み手は基本的に日本の人口以上には増えないので、「読みたい人よりもメディアの方が多い時代」になるわけです。その中で、鮮度でも内容でも勝っていかなければならない。商売としてメディアを運営するならば、個人ブログやソーシャルメディアとの戦いにもなります。さて、4年後です。私も含め、みんな確実に4歳、年を取るわけです。4年後、情報鮮度の高い最先端に自分を置くことはできるでしょうか。個人的には、早々に放棄した方が楽だと思うのですが。

 おわり。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。