ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

15分でプレゼンするためには、要点を1つに絞るしかない。 【no.0153】

 一昨日のことだが、株式会社ホットリンクさんで行われた、ECサイト完全武装!各道を極めた18社「プレゼンバトル!!」に参加し、各社のプレゼンを聞いてきた。この企画は、ECに関連するソリューションを提供している18社が、9社ずつ2つの会場に分かれ、15分ずつサービスについてのプレゼンテーションをするというもの。プレゼンをした企業は、ロジザードさん、アクセラテクノロジさん、コマースリンクさん、ホットリンクさん、ベリトランスさん、ネットプロテクションズさん、フューチャーショップさん、イリイさん、サンブリッジさん(以上A会場講演順)、日本システムウエアさん、鈴与さん、リンクさん、ネクストソリューションズさん、スタークスさん、エイジアさん、HANSさん、豊作プロジェクトさん(以上B会場講演順)の各社。100名の応募に対して、断りを入れるほど大盛況のイベントだったらしい。

*15分という短い時間のプレゼンでできること

 A会場とB会場の2つの会場に分かれていることを現地で知った。そして、A会場の1発目が一昨年勉強会をさせてもらったロジザードさん、B会場の1発目が昨年セミナー講演をさせてもらった日本システムウエアさんだったので、いきなり聞きたい講演が被ってしまい、困った。結局、ロジザードさんの方を聞くことになったのだが、それ以降は、A会場とB会場を行ったり来たりして、9つの講演を聞くことができました。

 各社サービスはいろいろで、そこを評価するつもりは全くありません。評価する立場でもないと思うしね。やはり、このプレゼンバトルで気になったのは、15分という短い時間で、各社がどんなプレゼンをするのだろうということでした。皆さん、それぞれ、サービスのプレゼンには慣れている方だと思うんですが、通常、45分~60分のボリュームが多いじゃないですか。15分でサービスを伝えきる、ということもそうだし、資料をどう見せるかということにも興味がありました。

*聞いてる側はいいんですが、話している方は大変

 まず、資料についてですが、皆さんマチマチでしたね。15分用の資料を作ってきた会社さんもいれば、通常60分くらいで説明する資料をそのまま使って、要点のみを説明した会社さんもいました。聞き手側の理解を深めるという点では、15分用の資料があった方がわかりやすいと感じました。また、15分で「話す」というところについては、急ぎ足で多くの情報を伝えようとすればするほど、よくわからない&5分くらい余らして終わってしまうというプレゼンが半分くらいあって、いやー慣れないことをするのは難しいんだなと、聞いてる側はいいんですが、話している方は大変ですよね。15分だとポイントを1点に絞って、その1点を徹底して理解してもらうしかないですね。弊社だったら、データを見る習慣の話だろうか。

 今回のこの企画に登場した18社は、「バトル」と銘打っているものの、実は完全に競合のソリューションの会社ではなくて、在庫管理とかソーシャルメディアマイニングとか決済代行とか検索システムとか発送代行とか、あまり被ってなかったんですね。なので、これがmakeshopさん、フューチャーショップさん、Eストアーさん、カラミーさん、おちゃのこさんとか、ショッピングカートの会社さんだけ10社くらい集めてプレゼンバトルをやったら本当に面白そう。各15分の持ち時間だとしたら、自社の特長1点に絞らなくてはいけないし、競合なので比較も明確だし。しかも、全社、社長がプレゼンしたらもっと面白い!無責任でスイマセン。

*システムからビジネスモデルを考えさせるってすごい

 ちなみに「たまごカート」を提供しているスタークスさんは、リピート通販だけに特化しているので、すごくプレゼンがわかりやすかったです。会場の100人のうち、5人くらいしか対象企業はいなかったかもしれないけど、その5人には確実に刺さったと思う。むしろ、自社の製品をリピート通販(定期購入)のシステムにもっていけないかを考えてしまうほどの尖がり。システムからビジネスモデルを考えさせるってすごいですよね

 もし、コンサルタントの15分プレゼンバトルがあるなら、ぜひ出てみたいですね。弊社は尖がりが明確なので。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 9.Eコマースこぼれ話

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。