著者:石田 麻琴

Eコマースにおけるコストダウンと売上アップ(コスト編)【no.0227】

 コストダウンと売上アップの考え方について。

 世の中のあらゆる事業と同様でEコマース事業を回していくにあたってもコストダウンと売上アップという2つの課題にバランスよく取り組んでいかなければいけません。今回はネットショップのコストダウンと売上アップの考え方について書いていきたいと思います。

*コストダウンについて

 コストダウンの視点として、「お金」のコストダウンと「時間」のコストダウンの2つの視点を持っておくことが重要です。前者においてはインターネット広告に投資する金額の最適化、後者においては返信メールのテンプレート化などが挙げられます。コストダウンに関わる各項目を順に見ていきましょう。

1.広告管理

 広告管理は主に「お金」のコストダウンに繋がります。出稿しているインターネット広告について、出向した画像やテキストとその成果データを分析し、投資の最適化をすることが求められます。成果から逆算することで、サービスの対象となるお客様をより絞ることも可能になり、結果として広告費を大きく削減することができます。広告の「やりっぱなし」が多い会社ならば、きちんとした成果の検証をするだけで、数百万~数千万の年間広告費を削ることができる場合もあります。

2.在庫管理

 在庫管理も主に「お金」のコストダウンに繋がります。在庫が増えれば増えるほどモノの管理が大変になるので、意味「時間」のコストダウンにも繋がると言えます。在庫の回転率、回転期間、発注/納品のデータを見ることによって、抱えておくべき適正な在庫数を図る他、在庫過多になりつつある商品に対して早目に手を打つことができるようになります。在庫はお金ですから、デッド(死に在庫)が減れば、そのままコストダウンに繋がるということになります。

3.物流管理

 物流管理は主に「時間」のコストダウンに繋がります。物流倉庫における在庫の棚のレイアウト、棚から商品をピッキングする際の導線、発送数に合わせた発送ラインの構築、商品の発注と入庫/出庫のタイミングによる物量のコントロール、バーコードを使った商品管理の管理などにより業務を最適化することによって、物流業務を効率化していき、かかる「時間」を削減していきます。結果、アルバイトさんや社員のかける時間が最適化され、「お金」のコストも下がります。

4.システム管理

 システム管理は主に「時間」のコストダウンに繋がります。受注のシステムや発送のシステム、在庫管理のシステム、メール管理のシステムなど、システムを活用することによって業務を効率化し、「時間」を削減していきます。Eコマース事業のスタート時はアナログな方法で十分ですが、お客様からの注文数や問い合わせ数、そして対応するスタッフの人数が増えればシステムの導入が不可欠です。システムの導入は社内の情報共有にも役立ちます。

5.運営管理

 運営管理は主に「時間」のコストダウンに繋がります。メールのテンプレートを用意しているか、業務がマニュアル化されているか、パソコンのデフラグを定期的に行っているか、エクセルの関数は知っているか、メーラーのフォルダ分けが最適に行われているか、など大きなものから小さなものまで、スキルやテクニック、ノウハウを社内で共有し徹底できているかが、最終的な業務の効率性に関わってきます。運営管理のレベルを全社的なミッションとして、少しずつレベルアップさせていくことが大切です。

 まずはイーコマース事業のコストダウンとして5つのポイントを紹介しました。「お金」のコストダウン、「時間」のコストダウンの両方の視点から、自社を検証してみてください。次回は、売上アップのポイントについてご紹介していきます。

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