ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

そもそもお客様に「知ってもらう」ためにはどうすればいいですか?【no.1222】

 そもそもお客様に「知ってもらう」ためにはどうすればいいですか?学生さんからナイスな質問をいただきました―――。

 とある服飾系の専門学校でゲスト講師をさせてもらったときのことです。その専門学校ではアパレル商材を売るためのEコマースの授業をされています。そこで生徒たちに「ネットショップの改善の考え方」を話して欲しいという感じで。ぜひぜひと。

 で、いつものように「的当てゲーム理論」とか「データを読むとは?」とかなど。それなりに学生のみなさんに近い例も交えながら話をしました。授業の時間が少しあまったので、じゃあ質問タイムにしましょうかと。

*そもそもお客様に「知ってもらう」ためには?

 すごく話を真剣に聞いてくれていたふたりに「何かない?」と振ってみたんですね。二番目に質問をしてくれた男性の学生さんの方。それはこんな質問でした。

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 メールマガジンを送って、その成果を検証して改善する。新しい商品を発売して、そのお客様の反応をみる。そして、次の販売戦略を改善する。そういうことはわかりました。でも、それって「お客様がネットショップに来ている」ことが前提だと思う。では、お客様に「知ってもらう」ためにはどうすればいいのか?
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 この質問に少し驚きました。80分間、私の話を聞いた上ですごく本質的な疑問を投げかけてくれるという。やっぱり難しいのは「ゼロ→イチ」をどのようにつくるかです。やはりそこが気になるところだったのかと思います。

*「知ってもらう」ための方法は、広告流入と検索流入とメディア流入

 インターネットから新規顧客に「知ってもらう」ための方法は3つ。それは広告流入と検索流入とメディア流入です。ただ、学生さんとして広告流入は難しい。あるとすれば打開策は検索流入を増やす、商品軸・情報軸での検索を増やす工夫になります。おそらくWEBサイトの内部構造の見直しなどは専門知識がないと難易度が高い。

 そして、メディア流入。たとえばYahoo!JAPANのような法人メディアに取り上げられるか、個人でSNSで拡散を狙うか。まずはInstagramに毎日商品の画像を10画像アップする。その反応をみて毎日掲載画像をブラッシュアップする、みたいな話もしました。どこで跳ねるかわからない仕事ですが。

 あとはインターネット上ではない、ローカルな動きをどこまでできるか。友達のツテを頼って、お店に自分たちの服を置いてもらう。美容室にロゴのステッカーを置いてもらう。新作の展示会に混ぜてもらう。アパレルの業界のことは疎いですが、リアルからネットに繋げる方法があるはずです。もちろん、施策の成果データを取って、何が効いてるのかを分析し続けるのが大切です。

*「知ってもらう」ための方法は、広告流入と検索流入とメディア流入

 このコラムがあの学生さんに届くかどうかはわかりません。でも、ネットショップを本気でやるなら私としてもうれしい。あとは、授業の中では話そびれてしまったこと。たくさん友達をつくること、友達といい関係をつくること。それが、いい仕事を続けるためにはやっぱり大切なのではないかと思います。

 専門学校の生徒さん、(当時)20歳前後だったようです。みんな若くていいなー。20歳のときの自分を思い出すと、バイトしかしてなかったなー、と思いました。みんなに幸あれ!

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カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。