ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

運営も講師も気持ちよく!スムーズなセミナー開催のポイント。その3【no.1300】

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 前回はセミナーのテーマ、コンテンツとタイムスケジュールについて紹介をしました。参加者に課題解決の方法を提案する中で、自社のシステムやツールだけを紹介するのではなく、「まずは会社でこれをやってみてください」と無料で取り組むことができる具体的な方法を提案できると良いと思います。

 セミナーの日時、会場、そしてテーマとコンテンツ、タイムスケジュールが決まり、いよいよ告知・集客ということになります。

*告知・集客はもっとも大切で大変な仕事

 講演・セミナーを開催するにあたって、もっとも大切な仕事、そしてもっとも大変な仕事が告知・集客になります。セミナーを開催したことがある方はご存知のとおり、セミナーを企画することよりもセミナーを告知し、集客することの方が大変です。

 ほとんどの企業には告知するだけで自然と参加者が集まってくるブランドがあるわけではありません。また、自然と参加者が集まってくるセミナー講師に依頼するのも簡単ではないと思います。セミナーの企画は自分たちの努力でおこなうことができますが、集客は「人を動かす」仕事です。極端なことをいえば、「お願い」をしてでも参加者を集めなくてはいけません。

*告知方法を検討する

 講演・セミナーの軸となる告知方法はチラシ・PDFの作成と配布だと思います。チラシ・PDFは講演・セミナーの「タイトル」「目的」「対象者」「具体的な課題解決内容」「日時」「場所」「定員」「申し込み方法」「参加費」「主催と協賛」「問い合わせ先」「セミナー講師プロフィール」「タイムスケジュール」「申し込みフォーム(FAXでも受け付ける場合)」などの情報が含まれているか確認をしましょう。

 また、チラシ・PDFはそのデザインによって参加者の意欲に差が出るものです。セミナーを開催する側の人間はセミナーの企画過程を知っていますし、じっくりとチラシを見るので内容を十分に理解できますが、お客様の判断は一瞬です。じっくりとチラシを読んでくれないことがほとんど。お客様に「参加者」になってもらうためにデザイナーに依頼することも視野に入れた方が良さそうです。

*新規のお客様をどうやって集めるか

 チラシやPDFを作成する。既存のお客様に「セミナーに参加されませんか?」とチラシを配布したり、PDFをメールで送ったりしてお誘いする。セミナーの対象者にもよりますが、やはり自社のことを知らない「新規」のお客様にもセミナーをきっかけとしてパスを作りたいところです。ここはリアルとWEBの両方から攻めましょう。

 たとえばリアルの方法です。関連会社、取引先にセミナーの告知を手伝ってもらえるか、チラシを置いてもらうことは可能かを聞いてみましょう。先方にもメリットがあるような提案ができればベターです。たとえばWEBの方法です。自社のWEBサイトにセミナー告知のページを立ち上げ、SNSでシェアをしましょう。会社のメンバーでシェアをすればある程度の広さまでリーチさせることができます。

*広告を活用する方法もある

 もちろんセミナーの告知・集客に広告を活用する方法もあります。代表的な方法のひとつは、WEBメディアに広告を出稿するアプローチです。ここはセミナーのテーマによって出稿するメディアを選択したいところ。マーケティング系のテーマならマーケティングのメディアを、システム系のテーマならシステム系のテーマに広告を出しましょう。

 もうひとつはリスティング広告です。特にSNSの広告、たとえばfacebook広告ならばfacebookユーザーの趣味嗜好に合わせて広告を出稿することができます。より少ない広告費でピンポイントの告知・集客ができるはずです。

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カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 7.Eコマースのひと工夫

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。