ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

今年度は「本気」でネットを活用!Eコマース戦略概論。その5【no.1314】

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 前回は<3.集客の概念、ブログの価値>について解説をしました。Eコマースのマーケティングは詰まるところ、どれくらいのお客様に認知をしてもらえるかです。認知を広げるために考えなくてはいけないことについて紹介をしました。また、商品で「違い」を出すのが理想ですが、商品での「違い」が難しければ情報で「違い」を出そうという話をしました。4回目は<4.BtoBのネット活用>です。

<4.BtoBのネット活用>

*WEBサイトは生き物。常に更新をすること。

 BtoCのビジネスを行っている会社があれば、BtoBのビジネスを行っている会社もあります。BtoCの会社は仕入れや販売で法人との取引もありますから、実はすべての企業がBtoBだとも言えるのです。EコマースはBtoCですが、実はBtoBのネット活用の方がニーズは高いのかもしれません。

 BtoBのネット活用とは、インターネットを活用することによって見込みのお客様からの「問い合わせ」「アポイント」「見積もり依頼」「資料請求」などを増やすためのマーケティングを指します。これを実現するためにポイントになるのは、WEBサイトを更新することです。

*BtoBのWEBサイトだからこそ、更新が必須。

 WEBサイト(ホームページ、コーポレートサイト)は外注さんに依頼して作ったものの、それ以降ほとんど更新がされていない、年に数回「新着情報」を更新する程度、そんな会社さんが多いのではないでしょうか。BtoBのネット活用はBtoCのネット活用に比べてまだまだ成熟していない感があります。

 BtoBのWEBサイトでも大切なのは「情報発信」です。むしろBtoBのWEBサイトだからこそ「情報発信」の重要性は高いのかもしれません。BtoBは、BtoCのような「衝動買い」があったり「気に入らなかったらもう買わなければいい」というようなビジネスではありません

*情報発信を継続することで、見込顧客から信用していただく。

 WEBサイトのメインビジュアルに「お客様第一の会社です!」と書いている法人があったとします。「ここはお客様第一の会社なのか!」と信用をしますか?「お客様第一」と書くだけならば、どんな会社でも可能です。問題はその理念が経営者だけではなく、スタッフ全員に浸透しているのかです。

 では、定期的にWEBサイトで情報発信を行っている会社だったらどうでしょう。情報発信の内容から「本当にお客様第一で仕事を考えているのか」を読み取ることができるはずです。結局、WEBサイトからは企業の「本当のところ」は見えません。定期的に情報を更新することで、少しでも内側を知ってもらえるようにするのです。

*ビジネスはBtoBでも、見せ方はBtoCで。

 BtoBのビジネスというのは、契約・受注に至るプロセスや稟議、予算、営業活動などにBtoCの違いがあるのであって、WEBサイトでサービスを初見でみる人にとっては実はBtoCなのです。

 お客様は何らかの課題を抱え、その解決策を求めています。お客様はプロフェッショナルではなく、アマチュアです。アマチュアであるお客様がわかるように、アマチュアであるお客様が使いそうな言葉で情報発信をしなければいけません。専門用語ばかりのWEBサイトでは新しいお客様は寄ってこれないのです。BtoBビジネスでもWEBサイトをみる担当者はひとりの「C」なのです。

 ―――では次回の5回目は、<5.差別化、付加価値の考え方>について解説をしていきます。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。