ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ショッピングモールのネットショップ検索対策を考える。前編【no.1375】

ショッピングモールでネットショップを運営する際の検索対策について考えていきます。

インターネットで新しいお客様(新規顧客)に自社の存在を知ってもらうためには3つの方法しかありません。「インターネット広告を活用する」か「検索からの流入を増やす」か「メディアに紹介される」の3つです。この中でも中小のネットショップ、開店した直後のネットショップの本線になるのは「検索からの流入を増やす」です。ここを何とかしたいという事業者は多いでしょう。

*例えば「スペアリブ」を販売しているネットショップなら

スペアリブを販売しているネットショップを開店させたとしましょう。スペアリブとは「一般的には、特に豚の骨付きばら肉またはそれを調理したもの(Wikipedia)」のことです。スペアリブのページを登録する際に考えるのはどんな検索キーワードを入れるか、でしょう。

まずは「スペアリブ」という商品名が必要です。「300g」なのか「500g」なのか、「2本」なのか「5本」なのか、内容量についての情報を入力することも大切でしょう。このあたりの商品の基本的な情報を登録するとして、ここからは「お客様がどうやって商品を探すか」の視点で考えます。

*お客様は必ず何かの「用途・利用シーン・目的」があって買っている

お客様は必ず何かの目的があって商品を購入しています。スペアリブならば、子どもの誕生日会だったり、地域の町内会のバーベキューだったり、大学生のサークルの合宿だったり、様々な目的があるはずです。ショッピングモールで「スペアリブ」と検索するとたくさんの数が出てきます。お客様もこれでは選べません。お客様が「スペアリブ」に付け足す、ひとつふたつのキーワードを予測して入力しておきましょう。

細かい改善策としては、「バーベキュー」と入力するなら「BBQ」と必ず入れておくこと。ひらがな表記、カタカナ表記、漢字表記、アルファベット表記、検索するお客様は様々です。スペアリブならば「味」は入れておいた方がいいですね。「塩」とか「こしょう」とか。あまり専門的なことはわかりませんが。また、スペアリブという言葉が出てこない人向けに「豚」や「骨付き肉」も入れたいところではあります。

*活用できるサジェスト機能

お客様のニーズのありどころを探す上で活用できるのが、ショッピングモールは検索エンジンのサジェスト機能です。例えば、Google検索で「スペアリブ」と入力すると、「スペアリブ レシピ」「スペアリブ レシピ 人気」「スペアリブ マーマレード」「スペアリブ 焼き方」・・などの検索の予測が出てきます。楽天市場ならば「炭 スペアリブ」「ラム スペアリブ」が予測で出てきます。

ショッピングモールや検索エンジンのサジェスト機能はイコール「多く検索されているキーワード」と考えて間違いありません。サジェストされるキーワードを検索対策として入れておきたいのはもちろんですが、ある程度どのネットショップもやっていることなので、「このキーワードが入っているということは、このキーワードもニーズがあるのでは?」と予測されてキーワードを広げていくと良いと思います。

*先行して売れている競合ネットショップを見よう

ネットショップを運営している自分たちの中だけで検索キーワードを考えるとアイデアが狭くなってしまいます。スペアリブを先行して販売していて、実績を出している検索上位のネットショップがどんなキーワードを入力しているかを研究します。

できれば競合ネットショップのキーワードチェックは1度とは言わず定期的におこないたいところです。1か月に1回もしくは2週間に1回。競合ネットショップもトレンドに合わせて改善を加えているでしょうから、「一時点」よりも「流れ・変化」を見た方が自社のレベルアップに繋がるはずです。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。