ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ショッピングモールと自社サイトの「検索」集客。その2【no.1386】

 ショッピングモールと自社サイトの「検索」からの集客。まずはショッピングモールの考え方について紹介をしています。前回からの続きです。

*「検索ボリューム」はコントロールできないが・・?

 検索からのネットショップへのアクセスは「検索ボリューム×検索順位」で決まります。検索ボリュームは「お客様が検索する回数」であるため、自分たちでコントロールすることができません。コントロールできる可能性があるのは検索順位の方です。ショッピングモールのアルゴリズムを読むことで、検索順位が上がりやすくすることはできます。

 前回のコラムではこのように紹介しました。確かに、検索ボリュームを自分たちでコントロールすることはできません。かといって、自分たちが何も対策できないというわけでもないのです。検索ボリュームの変化を読んで「対策を打つ、対処をする」ことは自分たちでもできることなのです。

*商材の「検索ボリューム」はいつ上がるのか・・?

 大切のなのは自社のネットショップで取り扱っている商品の検索ボリュームがいつ上がるのかを認識しておくことです。

 例えば、商材が「サンダル」だったなら初夏の時期に検索ボリュームが上がるのかもしれません。逆に「ダウンジャケット」なら秋から冬にかけてのシーズンでしょう。「黒のパンプス」は卒業式や入学式シーズンの3月4月かもしれません。商材によって検索ボリュームが増える時期と落ち着く時期があるのです。我々が狙いたいのは検索ボリュームが増える正にそのタイミングです。

 検索ボリュームはコントロールすることができませんが、検索ボリュームが増えたタイミングでいち早く変化に対応することができるはずです。

*「検索ボリューム」の変化にいち早く対応するためには・・?

 検索ボリュームの変化は対応するのが早ければ早いほど、その恩恵を最大限に享受することができます。そのために必要な知識は「サンダルは夏前に売れる」「ダウンジャケットは秋冬に売れる」「黒のパンプスは卒業・入学シーズンに売れる」というようなアバウトなノウハウではありません。本やWEBやセミナーで語られているようなことは、誰でも対策しているのが普通です。

 必要なのは自社だけにしかない「トレンド」のノウハウです。「梅雨空けが宣言されるとこの商材が動き出す」「平均気温がこれくらい下がるとこの商材が動き出す」「11月1日になるとこの商材が動き出す。その理由はコレコレである」など、自社だけにしかない販売ノウハウ、販促ノウハウを蓄積し、検索ボリュームの増という外的要因に食らいついていきたいところです。そのために必要なのは、「実行数値管理表」を毎日きちんと付け続けていくことです。

*「実行数値管理表」のもうひとつの効果。

 ECMJがセミナーや講演等々で紹介している「実行数値管理表」。ネットショップの運営を評価するツールとして運用されている事業者さんも多いかと思います。「実行数値管理表」を知らない事業者さんはぜひECMJセミナーに参加されてください。

 自社だけの販促ノウハウ、販売ノウハウを掴むためには「実行数値管理表」を一年以上運用し続けましょう。一年運用を続けると前年同月のデータを閲覧することができます。注目したいのは前年同月の実行数値管理表の「理由/特筆事項」の部分です。売れた商品と売れたタイミングを書き残しておくことができていれば「これから自社のネットショップにどんなことが起こり得るか」その対策ができるはずです。

 ショッピングモールのシステムの分析画面から「店舗外検索(ネットショップに来店したお客様の検索キーワード)」のデータを閲覧して、トレンド・条件との相関性を探していってください。

 つづきはこちら。

 

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。