Eコマースの成功の条件「市場感、市場性」【no.1434】

 株式会社ECマーケティング人財育成は9月が決算の締め。10月から7期目に入っていきます。おかげ様で6年間コンサルティング事業を展開させてもらってきたわけですが、Eコマース(もといインターネット)の成功のポイントとして見えてきたものがいくつかあります。

 ここから数回に分けて、Eコマースの成功の条件を書いていきたいと思います。あくまでこれからEコマースを始める、これからEコマースに本腰を入れる、さらにEコマースをレベルアップさせる事業者向けに説明をしていきます。

条件1:市場感、市場性

 ここからの話はインターネットのマーケティング全体につながることではありますが、ここではEコマースの成功の条件というように絞った表現をして紹介をしていきます。Eコマース成功のための一つ目の条件。それは市場感です。

 一つ目の条件として「市場感」を持ってきているあたりがいやらしいのですが、いくらサービスが良くてもいくら商品が良くても、それは条件の一つ目と言い切ることができるかというと、難しいものがあります。いいサービスだから必ず売れる、いい商品だから必ず売れるのではなく、「人に知られるから」売れるのです。いいサービスやいい商品というのは前提条件化しています。

 やはり成功の条件の一つ目は「市場感」です。マクロな視点でいえば、ご存知のとおり、インターネットの世界は「需要<供給」の状態にあります。一定の需要を多くの事業者で取り合っている状態です。ただ、ミクロな視点、特定のジャンル・カテゴリ、そしてサービス・商材については「需要=供給」または「需要>供給」ということがありえます。

 Eコマースをスタートさせるにあたって、もしくは運用改善を進めていく段階で、自社のサービスや商材が市場においてどんな状態にあるのかを理解することが大切です。当然、「需要<供給」の市場の中では先行者が有利になります。先行者にはEコマースの運用の仕組みもシステムも人財もそろっています。自社のサービスや商品が「需要=供給」「需要>供給」の状態になるにはどうすれば良いかを考え、アプローチしていくことが大切です。

 少し前のコラムに書きました。「今さらこのジャンルに新規参入はないよな」というポジションに入り込むことができれば、これ以上「供給」側が増えることはありません。逆にいえば、いまEコマースを展開している事業者のすべてに勝つことができれば、インターネット上での自社ジャンルを制覇できることになります。これからEコマースを始める、これからEコマースに本腰を入れる、さらにEコマースをレベルアップさせるにあたり狙いたいのはこちらです。

 もうひとつの裏です。裏を返せばこれからも新規参入のネットショップが出てくるEコマースは常に「需要<供給」の危険性と隣合わせということになります。後発の競合ネットショップに勝たなくてはいけないだけではなく、競合とも全員で市場を拡大させていかなければいけません。全員で泥船にのってはいけないのです。

 またEコマースは先行者有利ですが、新規参入は新しい感覚でマーケティングを進めてきます。人は必ず年を取ります。Eコマースをスタートしたときが一番若く、いまが一番年を取っています。Eコマースをスタートさせたときの感性が一番若く、これからは感性が衰えていくばかりです。アプリ、動画、SNS・・新しいマーケティングにこの先ついていけるでしょうか。そう考えるとEコマースの成功の条件として、やはり「市場感」が一つ目のポイントになるのではないかと思うわけです。

 Eコマースで成功するか、それとも成功しないか。どんなサービス、どんな商材を選ぶかでいくらかは決まってしまう、とも言えます。

 つづく。