ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「マーケティング理論×コーチング×時代の変化」で事業を伸ばす【no.1520】

 コンサルティング業という仕事を6年間おこなってきて、「事業を伸ばしていくためのコツ」というのが少しずつ体系化できてきたと今になってやっと感じている。これが早いのか遅いのかはわからない。いままでブツブツと点で考えてきたものが、線になってきたような気がする。

 私の場合、ネットショップの運営者として6年間、コンサルタントとして6年間、仕事をおこなってきた。社会に出てからインターネットに関連する仕事しかしていないのであくまで「インターネットビジネスだけのこと」なのかもしれないが、どのビジネスにもつながることかもしれない。

 今日はこの「事業を伸ばしていくためのコツ」について考えていきたい。

*土台になるのはマーケティングの理論・考え方

 あくまで土台になるのはマーケティングの理論や考え方になる。ことインターネットビジネスはリアルビジネスと同じようなマーケティングで展開していくとあっという間に市場から置いてけぼりを食らってしまう。

 インターネットのビジネスは商圏のない世界。自社にとって世界中がマーケットである一方、まったく見たことも聞いたこともない日本にあるかもわからない事業者が競合となる可能性がある。インターネットビジネスで最重要なのは「市場感、市場性」を見る目を持つことだ。残念ながら、開始した時点で負けてしまう商材・サービスがある。

 またECMJの「実行数値管理表」よろしくインターネットの「マーケティングの原理原則」を押さえていることが次に重要。「なんで数字が上がったかがわかれば、どうすれば数字が上がるかがわかる」というリアルビジネスとは逆の考え方でマーケティングを展開していかなければいけない。

 WEBサイトを制作するソフトのスキルやインターネット広告のノウハウ・展開の仕方はその次。「市場→原理原則→戦略→スキル・ノウハウ」の順。またリアルとネット関わらず「仕事に向かう姿勢・考え方」は「事業を伸ばしていくためのコツ」のベースになる。ECMJコラムでもこの手の内容を書かせてもらっている。

*土台の上に乗ってくるのがコーチング・フォローアップ

 マーケティング理論・仕事を進めるための考え方、この理屈があり、この理屈をどう使うかを知っていたとしても実際に知識と知恵を活用して日々の仕事を展開していけるかはまったく別の話になる。やはり「知っていること」と「やっていること」そしてその先の「やりきれているか」には相当な差があるわけだ。

 だからこそコーチングとフォローアップが必要になる。いまの時代はマニュアルとオペレーションを定義してリーダーの指示で動く「陸軍式」は通用しない。原理原則とルールを定義した上であとは自分の判断で進んでいく「空軍式」で進むことが肝心だ。十人十色の人間をその個性に合わせて進捗させていくために必要なのはコーチングとフォローアップになる。

 一部の超優秀な人間は自分だけのエンジンで進み続けることができる。しかし、ほとんどの人間には背中を押してくれるサブエンジンが必要だ。追い風に乗ると気持ちよく走れることと同じ。コーチングとフォローアップが「事業を伸ばしていくためのコツ」になる。

*新着情報、トレンド情報がマーケティングの流れを変える

 マーケティングの理論と考え方という土台、それを進めていくためのコーチングとフォローアップ、これがあれば着実に事業は進捗していく。ここにプラスをして飛躍的な成長に寄与する可能性があるのは新着情報、トレンド情報ということになる。つまり「時代の変化をつかむ」ということだ。

 特に中小企業がインターネットに取り組む場合、同じことをしていては先行している企業や大手企業には勝てない。ニッチな商材やサービスを改善しながらつくっていくか、トレンドをつかんで流れの変化を「いち早く」掴んで出し抜くしかないのだ。

 マーケティング理論×コーチング×時代の変化。ここを日々押さえることが「事業を伸ばしていくためのコツ」になる。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。