著者:石田 麻琴

直帰率って低ければ低いほど良いの!?前編【no.1566】

 直帰率について考えていきます。

 WEBサイトを運用していると気になるのが直帰率の数字です。釈迦に説法ですが、直帰率は最初にアクセスしたページだけでWEBサイトを離れてしまったユーザーの比率です。つまり、WEBサイトを開いて他のリンクを踏まずに閉じてしまったユーザーの率ということになります。一見すると、直帰率は低ければ低いほど良い、というように思われがちですが、はたしてどうなのでしょうか。

*うちのWEBサイトの直帰率は大丈夫?

 よくある質問・疑問は「うちのWEBサイトの直帰率って正常ですか?」というものです。直帰率はサイトの性質によって変わりますから、一概に良いか悪いかは評価できません。一般的にはコーポレートサイトだと40パーセント前後、メディアサイトだと80パーセント前後が通常だと言われているようです。

 ただ、コーポレートサイト・メディアサイトだけではなく、Eコマースサイトやサービスサイトによっても直帰率は変わります。Eコマースサイトの中でも商品数が10商品なのか、それとも10,000商品なのかによっても直帰率が変わります。WEBサイトのデザインやレイアウトによってもしかりです。更新頻度や情報発信の量によっても直帰率は変わります。

*ECマーケティング人財育成のWEBサイトの直帰率は?

 さて、ではクイズです。いま読んでいただいているECマーケティング人財育成のWEBサイトですが直帰率は何パーセントでしょうか?コーポレートサイトですから40パーセントほどでしょうか?それとももう少し高めで60パーセントくらいでしょうか?

 答えは、83パーセントです。(2018年2月の集計値)どうでしょう。想像よりも高い数字なのではないでしょうか。

 なぜECMJのWEBサイトの直帰率が高めになるのか。それはコーポレートサイトをメディア型にしているからです。いま読んでもらっているECMJコラムがコンテンツそのものです。ECMJコラムに新規のユーザーがアクセスしてくれているので直帰率が高くなっているんですね。こう考えると、直帰率は低ければ低いほど良い、とは一概にいえないのがわかると思います。

*ソーシャルメディアで情報拡散されるとどうなるか

 ECMJコラムも何度かソーシャルディアで拡散され、一時的にアクセスが伸びたことがあります。以前から読まれている方はご存知かもしれませんが「サイゼリア」について書いたコラムがSNSで拡散されたことがありました。1日で10,000人以上のユーザーがECMJのサイトにアクセスするような状態になったのです。

 そのときの直帰率は98パーセントです。ほとんどのユーザーが2ページ目をみてくれません。ある意味、そのコラムの情報にしか興味がないのだから当然です。98パーセントというと非常に高い直帰率ですが、これも「悪い」とはいえません。SNS拡散により新規ユーザーのアクセスが爆発的に増え、ECMJコラムを知ってもらうきっかけになったとも言えなくないわけです。

*コーポレートサイトの直帰率が低くなる理由

 コーポレートサイトの直帰率は40パーセント前後といわれている、と書きました。なぜ40パーセント前後と低い数字になるのかといえば、すでに会社のことを知っている人のアクセス比率が高いからです。すでに会社のことを知っている人ならば、2ページ目、3ページ目とリンクを飛んでいってくれます。

 ただ「ネットショップ 集客」や「Eコマース 売上アップ」などという検索でアクセスした新規のユーザーは異なります。一見さんは直帰する確率が高いのです。ただ「新規のユーザーに知ってもらうためのテコ入れをしている」という点では直帰率の高いWEBサイトの方が評価されるべきなのかもしれません。

 やはり、直帰率は低ければ低いほど良い、というわけでもないのです。