著者:石田 麻琴

ネットのデータとリアルのデータの繋げ方が成長を左右する。その1【no.1676】

 ビジネスにおけるインターネットの活用は「3+1」に集約される、と何度かECMJコラムで書きました。

*インターネットの活用「3+1」とは

 インターネット活用の「3+1」。ひとつめは、「インターネットで集客をして、インターネットで決済をする」ビジネスです。主にEコマースやWEBサービス、特にBtoCのサービスがこのパターンに当てはまります。「ネットだけでビジネスが完結してしまう」パターンです。

 ただ、一部のBtoCのサービスやBtoBのビジネスにおいては「インターネットで集客をして、リアルの商談を経て受注にいたる」パターンがあります。BtoCだと不動産や自動車販売などはこのパターンに当てはまりそうです。そして多くのBtoBビジネスは「インターネットから新規のお客様に問い合わせをもらう」ことを目的としているのではないでしょうか。

 さて3つ目のパターンは1つ目2つ目と同様、「インターネットで集客」をするものの「インターネット上で決済や問い合わせ・資料請求」などを必要としないビジネスです。たとえば、実店舗のビジネスや美術館・動物園など(インターネット上でのチケット販売、予約がないバージョン)はこのケースにあたります。「インターネットでたくさんの方に知って欲しい、知ってもらったらリアルの場にきて欲しい」という、いわゆる「ブランディング」としてのインターネット活用もあります。

*「3+1」の「+1」は完全なるインターネット完結型

 インターネットを活用する「3+1」のパターン。自社のビジネスがはたしてどれにあてはまるのか、なとなくイメージができるのではないかと思います。

 そして、これは必ずしも「うちの会社は1番目」「うちの会社は3番目」というように、「ひとつの会社がひとつ」というわけではありません。メーカーとしての事業と直販の事業をおこなっている会社ならば「1番目と2番目」。Eコマースと実店舗を営んでいる会社ならば「1番目と3番目」というように、インターネットには複数の目的を持たしているはずです。

 さて「+1」は特別なケースです。「インターネットで集客をする。ただ決済や問い合わせやリアルを持たない」インターネットで完全完結してしまうビジネスパターンがあります。インターネットメディアです。メディアは主に広告掲載費が売上になります。WEBメディアしかりソーシャルメディアしかり、その存在自体がコンテンツとなり収益モデルになります。1番目のパターンとは異なるため、「+1」として紹介をしました。

*「データをとって、毎日カイゼンをする」ことは変わらない

 ビジネスにおけるインターネットの活用には「3+1」のパターンがあることをお伝えしました。いずれのパターンも成果を出すために我々がやらなくてはいけないのが、「データをとって、毎日カイゼン」です。インターネットやリアルから収集できるデータを駆使して、マーケティングの的当てゲームをおこなっていくのです。これが「デジタルマーケティング」の本質です。

 「データをとって、毎日カイゼン」の本質は一緒ですが、「3+1」のパターンはそれぞれ「分析しなければいけないデータ」が異なります。もっとも異なるポイントは「リアルのデータをどこまで加味していくか」です。1番目と4番目のインターネット活用はインターネットを経由するデータで分析が完結します。こことは違い、2番目と3番目のインターネット活用は「リアルのデータ」を活用してマーケティングの成果検証をおこない、その施策をブラッシュアップしてくことになります。

 インターネットのデータとリアルのデータの繋げ方。マーケティング的には一歩上のレベルですが、このイメージが湧くか湧かないかは今後のビジネスの成長を大きく左右しそうです。