著者:石田 麻琴

すべての事業者はインターネットの「情報発信」に取り組もう!④【no.1691】

 今後すべての事業者によりマストな取り組みになってくるインターネットでの「情報発信」。これはBtoCビジネス、BtoBビジネスに限らず必要になってくる。前回は「『参照元/メディア』をみて、何を感じるか」「ソーシャルメディアの時代だとは言うけれども・・」「SNSとWEBサイトの間には大きな谷がある」という3つのポイントを解説しました。

*WEBサイトの情報を充実させる意味

 インターネットの仕事にはふたつの仕事がある。という話をECMJコラムでもよく書いている。ひとつは「お客様に知ってもらうための仕事」もうひとつは「お客様に興味を持ってもらうための仕事」。前者がいわゆる「集客」にあたり、後者が「WEBサイトの改善」の話に近い。

 Eコマース、ネットショップの運用も同じで「お客様に知ってもらうための仕事」と「お客様に興味を持ってもらうための仕事」の両方を回していかないと注文をもらうことに繫がっていかないわけだが、このふたつの仕事の要求を同時に叶える仕事がある。「商品数を増やす」という仕事だ。ネットショップの商品数を増やすと(特にショッピングモールでのEコマースの場合)検索にヒットしやすくなり、来店してくれたお客様にも豊富な品揃えをアピールすることができる。

 Eコマースにおける「商品数を増やす」という仕事と同じ効果が期待できるのが、WEBサイトの情報を充実させることになる。これもWEBサイトの情報が増えることでインターネット検索からのヒットが期待でき、また情報が充実するわけだからお客様から自社のサービスに興味を持ってもらえる可能性も高くなる。まさに一石二鳥の施策であるといえる。

 いわゆるSEO対策(検索対策)というと、WEBサイトの構造の見直しだったりWEBサイトの内部リンクの組み方だったりWEBサイトの表示スピードの改善だったりと様々な手立てがあるのだが、「お客様に興味を持ってもらうための仕事」を兼ねているのは「情報発信」のみである。だからこそ、「情報発信」は避けることができない。

*コラム(ブログ)を書けというけれども・・

 オウンドメディアやコンテンツマーケティングという言葉を聞いたことがあると思う。この3、4年ほどで盛り上がってきた手法であるが、その基本になるのがWEBサイトのコラム(ブログ)の数を増やすことだ。「月●本のコラム(ブログ)を書きますよ」という営業電話がかかってきた会社さんも多いと思う。インターネット関連の会社だけではなく、出版不況から出版社や編集者やライターさんがオウンドメディア用、コンテンツマーケティング用のコラム(ブログ)執筆の営業をしていることも多いようだ。ちなみに、コラム(ブログ)を「記事」と表現している会社もあるようだが、特に縛りはない。コラムでもブログでも記事でもコンテンツでもニュアンスが伝わればどれでも良いのではないかと思う。

 ただ、見失いたくないのは「本質」だと思う。コラム(ブログ)を増やそう、記事を書こう、コンテンツを増やそうというのはあくまで手段の話であって、何のために「情報発信」をするのかといえば「新規顧客を獲得するため」「見込顧客(潜在顧客)に自社の存在を知ってもらうため」ということになる。つまり「自社のサービスのことは知らないけれど、自社のサービスで解決できる課題をインターネット上で探している方(会社さん)」に向けて情報発信をしなければいけないのだ。この「自社のサービス」というところに具体的にあなたの会社やあなたのサービス名を入れてみて欲しい。

 現状ある自社のWEBサイトの他にオウンドメディアサイトをつくった方がいいのか否かというのも一緒である。どこか「オウンドメディアは別サイトの方が良い」という風潮があるが、それは手段の話に過ぎない。中小規模の会社であれば自社のWEBサイトに情報発信の「場」をつくれば十分である。