著者:石田 麻琴

すべての事業者はインターネットの「情報発信」に取り組もう!⑤【no.1692】

 今後すべての事業者によりマストな取り組みになってくるインターネットでの「情報発信」。これはBtoCビジネス、BtoBビジネスに限らず必要になってきます。前回は「WEBサイトの情報を充実させる意味」「コラム(ブログ)を書くということ」について説明をしました。

*情報発信をすることで得られることはたくさんある

 オウンドメディア、コンテンツマーケティングにおける「新しいお客様へのリーチ」という点以外にも、情報発信をすることで得られる価値は実はたくさんあります。

 ひとつは情報発信をするためには「自社のこと」を良く知らなければいけないということです。自社のサービスや組織だけではなく、理念や歴史、市場における立ち位置や差別性、特徴などを知らないと、「出して良い情報」と「出してはいけない情報」の区別がつきません。また、サービスや組織の土台を知らなくては厚みのある情報発信ができません。

 情報発信を続けていくと、「情報発信のネタを考える」という段階を経て「情報発信のネタを探す」ようになります。パッと思い浮かぶアイデアで続けられるのは1ヵ月ほどで、それ以降は「情報発信の新しいネタを探す」思考に変化します。情報に対するアンテナが張られ、情報に敏感になります。情報発信をする人間自身の成長に「繋がってしまう」のも大きな価値です。

*執筆を外部に依頼するという選択肢もあるが・・

 情報発信のコンテンツ(コラムや記事)を外部の会社に依頼するという選択肢もあります。皆さんの会社にもコンテンツマーケティングの営業の電話やメールが多数きているのではないでしょうか。具体的には、ひと月10本のコラムを執筆します、100本の記事を●万円で外注することができますなどの提案です。

 安価で多くのコンテンツをWEBサイトに載せることができる、社内の人財の手間を減らすことができる、という点では有意義なサービスですが、その後の「問い合わせに繋げる」「セミナーに参加してもらう」「個別に相談してもらう」ということ、何より「情報をお客様に『役に立った』と思ってもらう」ことができるかというと疑問があります。

 どちらかといえばコンテンツの外注が向くのは「BtoC」のサービスです。BtoCのサービスではサービスを提供している企業側よりも、サービスを利用しているお客様の方が「サービスの利活用や楽しみ方」を知っている場合があります。実際にサービスのファンの方にコンテンツの執筆をお願いする、というのはひとつの手です。

 難しいのが「BtoB」のサービスです。BtoBの場合、サービスを提供している企業側よりもユーザーとしてのお客様の側の方がサービスの「利活用に詳しい」というのがBtoCサービスに比べて稀です。BtoBのサービスの場合は「サービスに詳しい人が詳しいことを書く」という「社内でのコンテンツ製作」をおこなった方が成功に近いでしょう。

*既存のお客様に自社をより深く知ってもらう

 情報発信をすることによってインターネット上の新しいお客様に自社と自社のサービスを知ってもらう。ということだけではなく、情報発信は「既存のお客様に自社のことをより深く知ってもらう」ことにも繋がります。

 すでにあなたの会社のことを知っているお客様は必ずしも定期的にサービスを利用したり、サービスのファンである方だとは限りません。名前だけは知っているけれどサービスの利用には至っていないお客様もいれば、サービスの利用は1度だけ(もしくは試用期間だけ)というお客様もいます。

 情報発信をおこなうことで、よりサービスの優位性や特徴、利活用の方法を知ってもらうことができます。「どんなスタンスで仕事をしているか」自社のことをもっと知ってもらうこともできるはずです。既存のお客様に「もっと深く知ってもらう」ためにも情報発信は欠かせません。