著者:石田 麻琴

すべての事業者はインターネットの「情報発信」に取り組もう!⑥【no.1693】

 今後すべての事業者によりマストな取り組みになってくるインターネットでの「情報発信」。これはBtoCビジネス、BtoBビジネスに限らず必要になってきます。前回は「情報発信をすることで得られること」「執筆を外部に依頼するという選択肢」「既存のお客様に自社をより深く知ってもらう」について説明をしました。

*知識をまとめる、文章にするという力

 前回のコラムでも「情報に対してのアンテナが張られる」という情報発信の価値について紹介をしました。このような「人財育成」という点でも自社でコンテンツを作成し、情報発信を続けることは大きな価値を持ちます。

 普段の仕事の内容、仕事をおこなう過程での発見、仕事をスムーズに進めるためのポイント、マクロな視点での市場環境のレビューなど、日々仕事をおこなう中で得ることができる知識や知恵がたくさんあります。それを頭の中でまとめ、繋げ、文章というカタチに落とすことで情報が整理されます。

 書くことにおいて文章の「読み手」を意識することが欠かせません。書けるということは人に話すことができるということですし、書けるということは人に説明ができるということでもあります。人に「伝える」ことでより深く自分の中で情報を理解することができます。

 オウンドメディア、コンテンツマーケティングという情報発信を進める過程が、自然に自社の「人財育成」に繋がって「しまう」のです。

*採用活動において、社員の「背中」を見せる

 最近では採用活動において会社のWEBサイト(コーポレートサイト)とは別に採用用のWEBサイトを用意する会社が増えています。特に新卒採用や第二新卒採用をおこなう場合、WEBサイトの対象者が学生や若手社会人になるので、対象のテンションやレベル、熱量にあった情報を発信するために専用のWEBサイトを開設することになります。

 コーポレートサイトでの採用情報、採用専用サイトでの採用情報を否定する気はさらさらありませんが、一部WEBサイト上で「美辞麗句」を述べているものも見受けられます。学生側としてもある程度の「着色と演出」は理解した上で会社に応募しているのでしょうが、本来は「社員が真摯に仕事に取り組んでいる生の姿を見せる」ことが求められます。「背中を見せる」という点においても情報発信は力を発揮します。

 社員が顔と所属と名前を出し、自分の言葉で情報発信をする。お客様に対しておこなっている情報発信を採用志望者がみることで「自分が就職した後のロールモデル」を知ることができます。オウンドメディアなどの「情報発信をみて志望した」という学生も必ず出てくるはずです。

*情報発信からマーケティングデータを取得する

 最後にインターネット上での情報発信からはマーケティングデータを取得することができます。これはECMJコラムを読んでくれている皆さんはご存知のとおり。情報発信を継続していくと、「どんな検索キーワードにヒットしているか」「アクセスしたユーザーはどのページを見たか」「SNSからWEBサイトにきたユーザーはどれくらいいるか」などのデータを見ることができます。

 デジタルマーケティングの面白さは、「プロセス」のデータを可視化することができる点です。これまでのリアルのマーケティングでは「受注にいたったか否か」しか見えなかったことも、「お客様がそこまできてやめてしまったのか」「そもそもお客様がきていないのか」から判断し、改善を加えていくことができます。

 BtoBのサービスを展開している会社では、特にこの「プロセス」が見えづらかったのが問題です。お客様の潜在的なニーズや市場環境の変化を掴むためにも、やはり企業のインターネットでの「情報発信」は欠かせません。