著者:石田 麻琴

「自分との約束を守る」ための「時間管理術」。その1【no.1714】

 「時は金なり」とか「時間だけは有限」とか「時間だけは平等に与えられている」とか、いかに時間というものが重要かを伝える言葉が多いですが、「時間の使い方=スケジュール管理・タスク管理」が仕事はもちろん人生を左右しているのではないかと思います。

 いきあたりばったりの人生も面白いですし、もちろん管理できることばかりをやるのが良いわけではないと思うんですけどね。もし自分が「何かをやろう」と思ったとき、「自分と約束する」というのが大切だと思うのです。今日のECMJコラムでお伝えしたいのは「自分と約束するための『時間管理』」についてです。

*課題は明確なのに実行できない理由

 あくまでこれまでの経験値ですが、課題が明確ではない会社はないと思います。また課題が明確ではない人生も同じようにないと思います。いままで誰しも体験したことがない課題をもっていたり、聞いたこともない課題をもっている人はほとんどいません。なぜならほとんどの人間が飛びぬけた環境に身を置いているわけではないから。宇宙飛行士として宇宙にいって月で農業をしなければいけなくなったら、とんでもない課題が見つかるかもしれませんね。

 課題は明確ではありません。ほとんどの場合、課題は明らかです。課題が明らかであるということは、解決策も明らかです。実際にはいくつか考えられる解決策のうち、どれが自社に合っているか、どんな見せ方(伝え方)をすればより解決につながるか、というところがポイントになるのですが、解決策自体は明らかです。これは課題と一緒で、いままで誰かがその課題に取り組み解決させてきた過去、もしくは解決に向けて試行錯誤してきた過去があるからです。

 売上をもっと上げたい、もっとコストを下げたい、組織に問題がある・・などの課題は必ず解決策があります。また企業の皆さんにじっくりヒアリングをすると、その解決策としてのアイデアをすでにもっていることすら多いのです。「ECMJさん、我々はこういう風にやっていきたいんですよね」と。「だったらやればいいじゃん!」と思うのですが、そういうわけでもないんですよね。

*解決策が明確なのに実行できない理由

 そんな「解決策が自分でわかっているのに実行できない」のには理由があります。これまでのコンセプトや組織体系を変えてしまうアイデアだったり、予算や時間があまりにもかかるアイデアだったり、単純に上手くいくかが不安だったり、その理由は様々かと思います。

 物理的な問題はともかくとして、「やろうと思っているけれどできない」「ずっとやりたいと思っているけどタイミングがない」「やらなきゃいけないことはわかっている」という場合、それは「時間の使い方=スケジュール管理・タスク管理=『時間管理』」の問題ではないかと思うんですね。

 ここでの「時間管理」とは単純に「予定をスケジュール表に入れる」話ではなく、目的に対しての課題とその解決策を着実に進め、自分のモチベーションを自分自身でできるかぎり操作しながら、地味で単純になりがちな日々の仕事をゲーミフィケーション的に進めていく。そんな管理方法です。

*「自分との約束」を守るための「時間管理」

 取引先の担当者から連絡がきて、来週の火曜日の13時に訪問することになった。社会人ならば、こんな予定をすっぽかす人はいないと思います。では「1日1時間、英語の勉強をしよう」。これはどうでしょうか。相手(他人)のいる約束なら確実に履行されますが、相手のいない約束は履行されないこともある、そんな人が多いのではないでしょうか。

 こんなケースは多くの場合、「やってもやらなくても誰も怒らない」ことです。自分自身だけの問題だからです。英語の勉強をしなくても、誰も注意しません。ただ、自分として「何かをやろう」という目的があるならば「自分との約束」を確実に守る必要があるのではないでしょうか。そして「自分との約束」を守るために、「時間管理」術があるのです。