著者:石田 麻琴

「自分との約束を守る」ための「時間管理術」。その2【no.1715】

 「自分との約束」を守るための「時間管理」の話、その2です。

*「決めたことは必ずやる」という習慣をつける

 自分自身との約束を守るということは、「決めたことは必ずやる」という土台がベースになることになります。この「決めたことは必ずやる」という土台がなければ「時間管理」は成り立ちません。「1日10コ英単語を覚える」というスケジュールを組んだとしても、「決めたことは必ずやる」という習慣、ルールがなければそこから先に進んでいくことはないでしょう。

 とはいえ、そもそもその「決めたことは必ずやる」というルールを徹底できないから困っているという話です。これは「やると決めたからできる」というものではありません。昨日までの自分はルーズで今日からの自分はきっちり守る、みたいなことはできないわけです。逆説的になりますが、「決めたことは必ずやる」というルールを徹底するためにも「時間管理」のトレーニングが役立つのです。

 ですから、「時間管理」は自分自身の約束を守るためにも活用できますし、「決めたことは必ずやる」というルールを徹底するためにも活用できるわけです。

*「いま」に集中する環境をつくる

 ここから「時間管理」のポイントについて触れていきます。「時間管理」の目的は「『いま』に集中する環境をつくる」ことにあります。

 人間にはふたつの手があり、ふたつの足があります。ふたつの手とふたつの足があることを考えると、一度にたくさんのことをできそうな気がしますが、その動きをつかさどっている人間の脳はひとつだけです。たまに右手で文章を書きながら、左手で食事ができるという人もいますが、基本的にはいずれかの動きが動きを習慣的におぼえているからできることです。「いま」何かを考え、行動をおこすことはひとつしかできません。

 効率的に仕事を進める、行動の成果を最大限上げる、そのコツは「いま」に集中することだと思います。頭の中で複数のことを想像し、複数のことを同時進行でおこなおうとすると必ずどこかにボロがでます。それが結局、生産性やクオリティを下げることにつながり、トータル的には余計な時間をかけてしまうことにつながるのです。課題はたくさんあると思います。その課題を「ひとつひとつ、それだけに集中して、バシバシさばいていく(決断していく)」ことが「時間管理」のポイントになります。

*仕事の工程を小分けにして段階的に進める

 物事は「工程分け」をするとわかりやすく、スムーズに進めることができます。工程分けをせずに、全体に一気に取り掛かろうとすると、結果として何度もアイデアを考え直すことになったり、全体の整合性がずれていったりもします。いったりきたりの状態になり、それでも最終的にカタチになれば良いのですが、行き着く先は「妥協」かもしくは「最初からやり直し」です。さすがに「最初からやり直し」は困ります。

 何かの行動を起こすとき、最初におこなう仕事は「工程分け」です。「時間管理」術としても、必ず「工程分け」の時間を最初に入れてください。まずは「課題と目的」を設定し「ゴール」をイメージします。「ゴール」はこの時点では曖昧でも構いません。行動を起こすごとに「ゴール」はより明確になっていきます。「工程に取り組む前」と「工程①に取り組んだ後」では見えてくる到達点が変わる可能性があるのです。もちろん、これは課題の内容によって異なります。

 例えば、自社のホームページ(サービスサイト)を改修するとします。ホームページ経由でのお客様からの問い合わせを増やすためにはどうすればいいかをホワイトボードに書き出し、その課題への取り組みの工程分けをしてみてもらえればと思います。