著者:石田 麻琴

インターネット、デジタルマーケティングの入口とは。その1【no.1787】

 インターネットを活用したマーケティングを進めていくとき、果たしてどこから手をつけていけばいいか。どこから手をつければ自分たちの思い描くマーケティングができるようになるか。書籍やセミナーなどで「ウチもこんな感じのマーケティングができたらいいな」と思っていても、「じゃあ、自社の場合、今日はどこからスタートしていけばいいのか」がわからない事業者さんも多いと思います。

*「自社の場合、どうすればいいのか」ここが困る

 書籍やセミナーで学ぶことができる事例はあくまで「その方のケースの事例」であり、多くの場合、自社とは製品・商品・サービスも異なりますし、社会からの認知度やブランドも異なります。当たり前ですが社歴や理念、経営者の考え方、現場の皆さんの意識やスキルレベル、すべてが異なるわけです。「自社の場合、どこからスタートしていけばいいのか」わからなくて当然です。

 これがインターネットを活用したマーケティングを展開していくとき、ホームページをリニューアルしてとか、ホームページにSEO対策をほどこしてだとか、新しいCRMのシステムを導入するだとか、マーケティングの矛先をツールやシステムに寄せてしまうと、また話がややこしくなります。「点」ばかりで「線」のマーケティングになっていない状態は勿体ありません。事業があまり進んでいないのにお金ばかりがかかってしまう状態になります。

 多くの会社さんの場合、すでにホームページはもっていると思います。限られた取引しかおこなっていないBtoBの会社さんだと「あえて」ホームページをつくっていない会社さんはあると思いますが、現在の市場環境では「ホームページくらいは持っている」という会社さんがほとんどではないでしょうか。それに加え、Eコマース(オンラインショップ)のWEBサイトを持っているとか、採用だけでは別のWEBサイトをつくっているという会社さんもあると思います。一般的なインターネットの取り組みのボリュームゾーンはそのあたりだと思います。

*最初は「現状のデータ」「現状のマーケティング」の整理から

 まず最初におこないたいのは、ツールを導入することでもシステムを入れ替えることでもなく、現状を把握することです。現状のデータ、現状のマーケティング施策を整理していきます。

 まずはデータです。自社のホームページにどれくらいのアクセスがあるかを知っているか。自社のホームページからどれくらいの問い合わせがきているかを知っているか。きちんと調べている会社さん、なんとなく知っている会社さん、まったく気にもしていなかったという会社さん、様々だと思います。「ウチはきちんと調べているよ」という会社さんでも、これが「毎日レベルで」というとどうでしょうか。

 昨日のホームページへのアクセスはどれくらいあったか、昨日のホームページからの問い合わせは何件あったか、お客様からの問い合わせ内容はどのようなものだったか、社内の誰がどのような対応をしたか、そして昨日のお客様からの問い合わせがどのようなカタチで今度社内に反映されていくのか。お客様のところに来社して商談を進めていくのか、それともお客様先方の中での進捗待ちになるのか、こちらから資料をお送りするのか。

 お客様からの問い合わせに対応したスタッフがきちんと対応できていれば問題ないことでもあります。しかし、事業のマーケティング戦略という視点から考えると「お客様が何を問い合わせ、何を求めたのか」その履歴を残しておくことこそが「データ」になり、自社のマーケティング戦略を改善していくための材料になります。

 ホームページのアクセスのデータであればGoogleアナリティクスを導入することで日々閲覧をすることができるようになります。それとともに、現場でアナログに取得しなければいけないデータをどうやって集めるかです。これが「現状のデータを把握する」ということなのです。