著者:石田 麻琴

5年半ぶりに引っ越し業者さんに見積りを依頼した話。後【no.1878】

 前編のつづき。

 思わずA社の営業さんに「いやー、単に早めにきたいだけでしょ~」と笑いながらツッコんでしまったのですが、「いえいえ、お客様のお宅に遅くにお伺いするのも悪いじゃないですか」と。いや、僕が19時半でお願いしますって言ったんだけどね・・まあいいか。ということで、15分後の見積り訪問ということになりました。

 ピンポーーン。15分後、A社の担当営業さんがやってきました。実はA社は私の自宅から徒歩10分くらいのところにあるので近いのです。担当営業さんはいかにも優しそうな30歳くらいの男性です。あー、たしか5年前の見積りにきてくれた方も同じような優しそうな方だったんだよな。引っ越し業者さんがどんな社員教育をしているのかは知りませんが、前回の方と同じく失礼がないように礼儀にきちんとしている(というか、失礼の線を踏まないように気を付けている)感じです。

 「では、早速、ご自宅の方を拝見させていただきます」。この日はたまたま妻も子どももいなかったので、営業さんを私がアテンドして、「あのダブルベッドは捨てていきます」とか「あのラックはどうするか迷い中」とか解説をしていきます。営業さんが部屋の家具をみながら、手元の資料にチェックを入れていく流れです。おそらくどの引っ越し業者さんでも一緒ですね。ひととおり解説をすると、「では、見積りを計算しますね」と営業さんがiPadに情報の入力をはじめました。

 これが意外と時間がかかっていて、5分くらいしても見積りが出てきません。途中で上司の方に電話をかけたのですが、どうやら他の見積りに伺う前に私の方の見積りにきてしまったらしく(つまり、本当は18時過ぎに優先的にいくところがあった)上司の怒っている声がなんとなく聞こえてきます。「おいおい大丈夫かよ」と思いながら私は待つのみだったのですが、10分くらいしてやっと見積りができたようでした。

 「すいません。お見積り金額がでました」。はいはい、おいくら万円でしょう。という感じでiPadを見るのですが見積りの金額が出ていません。「今回、3名様のお引っ越して、場所は●●区。9階のお部屋ですね~」という感じで、内容の確認を始めています。いやいや、早く見積りをみせてくれよ。その雰囲気を察した(察していた)ように営業さんが「では、見積りをお見せします」と言うのですが、見積りは見せてくれず「はあ、はあ」となぜか呼吸が荒くなっているのです。

 「え?もしかしてめちゃくちゃ緊張してる?」私が聞くと、「はい、めちゃくちゃ緊張してます。この瞬間が一番緊張するんです」と営業さん。「まあ、基本的にお客さんの興味って見積りしかないからね。仕方ないんじゃないの」と私。ではいきますよーー!どーーーん!!!△△万円・・・いや、高いのか安いのかわかんねぇ。ただ、ある程度交渉を前提とした金額であることはたしかだろうな、みんな値切ってくるだろうから・・くらいの感覚。

 「いやー、正直、この数字がどうかってわからんのよ。他社と比較してみんと」。まだ緊張が解けない営業さんに言うと、「いやいや、がんばるのでウチに決めてくださいよ」と。いや、その「がんばる」って何よ。そのがんばるがどんくらいがんばるなのかもよくわからんのだ。ただ、他社の見積りを取るのも面倒だしなー。そう思い、結局、見積り金額から25%くらいの値引きで着地。

 あとから引っ越し相場のWEBサイトを見てみると、3名の引っ越しでこの金額は高いんじゃないかという気がしてきた。営業さんは「見積り=工数(人数×時間)」だと言っていて、それは間違いないと思うんだけど、「時間」の見積りがけっこうズレてるんじゃない?と。「時間」がどのくらいブレるかは当日のお楽しみ・・

 次回は引っ越し当日編!