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笑っていいとも最終回とバイキングをみて定量化を考えた。【no.0192】

 一昨日の笑っていいともグランドフィナーレをみて、うちの嫁が泣いておりました。タモさんの「明日も見てくれるかな!」のエンディングをみて、私も「ああ、また自分が知っている昭和の風景がひとつなくなってしまうんだな・・」と感慨にふけっていたんですが、実は、笑っていいとも32年間の放送のうち75%が平成になってからの放送なんですよね。自分のことながら、この「古き良き昭和」みたいなの、いいかげんなんとかしたいです。もう平成も26年だっつー話ですよね。

 それで、昨日からの新番組であるバイキングをちょろっと見たのですが、まあ、フツーの番組だったので、メンツだけを確認して、テレビを消しました。別に、笑っていいともも久しく見ていなかったし(見ていたといっても大学時代くらい?)、見ていなかったにも関わらず今回番組が変わったところで、新番組を批判することもないし、まあ、自分も含め、視聴者って自分勝手ですよね。

 で、笑っていいとも、なんで終わっちゃったのかなぁと考えると、まぁ、制作費の都合でしょう。特にタモさんの体調が悪いわけではなさそうだし、普通、儲かっている番組だったら打ち切りはないでしょう。売れている商品をわざわざ販売終了にしますかって話です。現実的には、視聴率とスポンサーフィー(CM)に対して、制作費がバランスしなくなってきたための終了だと思います。この点からいうと、原価高騰と売上悪化の両方か。赤字番組だったからの終了なのか、もっと黒字番組にしたいからの終了なのかは計り知れませんが。

 ということなので、笑っていいとも後任の新番組としてのバイキングに出てるビッグダディがどうだとか、坂上忍がどうだとか、TAKAHIROがどうだとか、見ないとか、どちらかといえばネガティブな意見が多く出ていますが、すべて「制作費の都合」で話が終わってしまうわけです。だって、入ってくる金額に対して、出ていく金額を多くするわけにはいかないですからね。

 ここからもう少し深く考えると、私が興味あるのは、新番組のMCやレギュラーをどういう風にして選んでいるのかということ。テレビで昼の12時の時間帯というと、マスメディアでもマスな時間帯のひとつだと思うので、制作費が合う人の他に、事務所の都合とか、プロデューサーの好みとか、複数の要素があると思うんですが、基本的には数字が取れる人を起用するのが本筋だと思うんですよね。

 新番組の場合、スタート当初は企画の面白さとか継続とかを売りにすることができないので、基本的には出演者で視聴者を獲得するしか無いハズだと思います。映画やドラマだと、出演者による集客が明確だし、ジャニーズの起用も一定層のファンを獲得するための施策でしょう。そう考えると、タレントってどのくらい数字を持ってこれるか、定量化されているのだろうか。マスメディアがマスじゃなくなっている時代、ここのデータが不可欠になると思うのだが。

 ちなみに、ライブイベントだとアーティストに対する顧客の集客ってのが明確で、アーティスト別の集客力を定量化しておくことで、大コケのないライブイベントを開催することができます。私の友達でも、事前にインターネット上やライブ現場をチェックして集客力を定量化し、ファンがついていないアーティストは一切呼ばない、というイベンターがおります。ある意味、賢いですよね。ここが定量化できていると、イベントを企画したとたんに収益が読めてしまうわけです。

 2012年だったかな、サマーソニックにももいろクローバーZが初めて出たとき、出演の発表がかなり開催日に近かったんだけども、「あー、サマソニ、チケット売れてないんだなぁ」って思っちゃいました。固定ファンがいて、なおかつ、既存のアーティストとファンが被らなければ、丸々集客が上積みになりますからね。定量化、大事です。

 おわり。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。