ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。その二十六【no.0570】

 すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら

 「自社の商品・サービスを知らない、頭の中にないユーザーに、どうやって商品・サービスを知ってもらうか」。これが、インターネットを活用するあらゆる企業にとっての最重要課題です。

 商品名・サービス名で直接インターネット検索をしてアクセスするユーザー、商品・サービスに関連性の高いキーワードでインターネット検索をしてアクセスするユーザーだけでは、事業の成長が頭打ちになってしまいます。いかにして「見込顧客」だけではなく、「潜在顧客」を獲得するかです。

 その解決策として、代表的なものをいくつか紹介していきます。

 まずは、リアル・既存メディアからの集客です。リアルというのは、インターネットではない、という意味。ここでは、実店舗や催事、イベントへの出店からお客様に認知をしてもらうことをイメージしてください。そして、既存メディアというのはインターネットではなく、テレビやラジオ、新聞や雑誌などの媒体を指します。実店舗、催事、イベント、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌・・インターネットの一般化によってお客様が移ってしまったと思われている場所に、再び注目が集まっているのです。

 なぜなら、インターネットのマーケティングは「目的」を基点にしているからです。ユーザーの側に「目的」がないと、サービスまでたどり着いてもらうことすらできないんですね。実店舗、催事、イベント、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌・・などのリアルの場では、お客様の視界や耳に「自然と」情報を飛び込ませることができます。この「自然と」というところが大きなポイントです。

 実店舗を出していれば、道を歩く人、店舗の前を通りかかってくれた人の視界に入り、ショップを認知してくれる可能性があるわけです。催事に出店をしていれば、他のショップを目当てにきたお客様に、自分のショップにも興味を持ってもらえる可能性があるわけです。イベントも同様です。商品やサービスを知らないお客様に、知ってもらえる機会を作れます。

 テレビは、インターネットが現れる以前に比べ、その力が衰退したことは否めませんが、未だに人間に根付いた文化です。そのマス力は健在です。ラジオもそう。自動車を運転している人、何かの作業をしている人はパソコンもスマートフォンも触ることはできません。「自然と」耳に情報を飛び込ませる手段はまだまだ効果があるわけです。新聞、雑誌もWEBサイトにその存在を奪われているというイメージですが、テレビ同様、文化として人間に根付いています。

 WEBサービス、Eコマースの事業を営む事業者の「販促」にかける経費が動き始めています。これまでは、インターネット広告に一辺倒だったものが、少しずつリアルの世界の「販促」にお金をかけるようになってきました。その理由として、やはり「自然と」情報を飛び込ませ、商品・サービスの「認知」に繋げられることが挙げられます。

 実店舗、催事、イベント、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌・・と同様に、チラシの配布やポスティング、看板広告なども販促費の対象です。これからの時代は、下がり続けてきたリアルの広告価値が、逆に上がっていくのではないかと思います。インターネットではない、リアルの広告の役割が少しずつ変わっているはずです。そのポイントになるのが「スマートデバイス(スマートフォンとタブレット)」の存在なのではないかと思います。

 日常を過ごす中で、気になった情報はすぐに「検索」ができる世の中です。これが、広告活用のキモになります。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。