ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ECMJブログ傑作選「定量を超えた定性」「365日ブログを書き続けて‥」「全ては販売価格に返ってくる」【no.0461】

 さて、土曜日ですのでまとめです。

 ECMJブログの傑作選ということでご紹介させていただいております。毎日更新の中で埋もれてしまった文章、みなさんに再度お読みいただきたい文章を選んでご案内しています。それではいってみましょう。

・「ルール変更」により変更するのは、「施策」ではなく「係数」【no.0359】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4324

 今年も楽天市場の「実質的な値上げ」策がいくつかありました。こちらは9月の料金体系変更後に書いたブログです。今回の料金体系変更により、週1回の配信が無料だったメールマガジンの無料枠がなくなり、メールマガジン1通あたり0.75円の課金がかかるようになりました。過去には全て無料だったメールマガジンの配信が、これで完全に有料となりました。こんな状態になると、「メルマガ送るのやめよう」と思う事業者さんが多くいらっしゃいますが、ちょっと待ってください。「ルール変更」により変更するのは、「施策」ではなく「係数」です。メールマガジンが1通0.75円になっても、その金額を取り戻せるだけの効果があるならば、メルマガ配信を続けるべきなのです。メールマガジンの完全有料化は2015年の1月からです。まずは、有料化になったメルマガの効果がどう変わったか、検証するところから始めてみてはいかがでしょうか。

・スーパーのレジ待ち「2番目の方からどうぞ」の話【no.0361】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4328

 私の家の近くにあるふたつのスーパーで感じたことを書きました。「どう数字に表れるかはわからないけれど、やった方が良さそうなこと」というものが世の中にたくさんあるじゃないですか。例えば、「あいさつをしましょう」とか「笑顔で人と接しましょう」とか「人の目を見て話しましょう」とか、こういうのって「いつ、どのタイミングで」数字に表れるかわからないし、数字に表れたとしても気づかないようなことなんですよね。ちなみに「毎日早起きをしましょう」は、早起きによって生まれた時間と、その時間における生産性を計算すると「成果を数字で」表すことができてしまうので、「定量化」ができる施策ということになります。「定量を超えた定性」。これが評価に困ってしまうんですよね。

・マーケティングブログを毎日書いて365日が経ちました。【no.0365】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4380

 この日からすでに100日弱が経っております。最初は苦痛以外の何物でもなかった毎日ブログですが、書き続けるごとに「そんなに苦痛ではなく」なってきました。慣れって怖いですね。1,000文字だと余裕で書けてしまうし、2,000文字だとハードルが高い。1,500文字というのは、内容が濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い長さなのではないかと思います。文中、「あまりアクセスは増えていません」という部分がありますが、例の「サイゼリヤ」のブログによって、アクセスはかなり増え始めてきています。「大変だけれども、思っているほど大変ではない」というのが、ブログに限らず世の中の原理原則なのではないかと思います。人は、「感情」が先にくる生き物ですからね。

・インターネットで炎上すると、価格が上がる時代です【no.0374】
http://www.ecmj.co.jp/?p=4494

 ソーシャルリスクというものを無視できない世の中になりました。「きちんと社会貢献してます」系のCSR活動とかそんなんではなくて、本業の事業にトラブルが起こらないことに全力を注ぎたい時代です。インターネットの力は良い部分も悪い部分もあると思いますが、企業にとって、お客様(世間)の声が株主と同じくらい強くなったのではないかなと感じています。やっぱり「三方よし」でないと生き残れない時代です。2015年はよりこの傾向が加速していくことでしょう。ただ、リスクに対しての管理体制を強めなくてはいけないわけですから、それは最終的にサービスの提供価格に返ってくることになります。お客様が直接企業に影響を与えられる時代になりましたが、要求を出せば出すだけ価格が上がることをお忘れなく。

 つづく。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。