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褒められたいときに褒める。過程を褒めるといつでも褒められる【no.1178】

 褒めるのが上手くない人というのは存在する。最初から褒めるのが上手くなかったのかもしれないし、もしかしたら褒めないうちに褒められなくなってしまったのかもしれない。

 少し前だがこんなことがあった。

 知り合いのとある会社。長年、社内システムが問題になり、業務の効率化ができない状態になっていた。スタッフの中にシステムを触れる人間がいるものの、想像するに課題を解決するためにはスキルが少々足りない。外からみると、課題を解決しようという気持ちも足りない気がしていた。ただ、その会社の社長としては外注をするのではなく、そのスタッフに課題を解決してもらいたかったのだ。

 そして数か月前、懸案事項が解決された。このスタッフが、社内システムの改善の工程をいくつかに分け、自分のスキルでできるところから着手を進めてきた。全体の10%20%と工程が進捗していくうちに、「自分はできる」という自信を身につけた。また、工程が進捗していくうちに「自分の手で課題を解決したい」という欲も芽生え始めてきた。その気持ちがスキル不足も乗り越え(要は勉強した)、課題を解決することができたのだ。

 それを聞いて、私は社長にメールを送った。「いやー、〇〇さん、ついにやりましたね!これで業務も効率化できますし、他の部分にリソースを回すことができますね!」と。社長からの返信は意外なものだった。

「でもね。石田さん。〇〇は、この間もこんなミスをして、私も叱ったばかりなんですよ・・。いまは、そのミスについて調べてもらっています」

 ここは素直に褒めればいいのではないか、と思った。いや、私のメールへの返信には「〇〇は頑張りました」と書かなくてもいいのだけれど、せめて本人には「よく頑張ったね!」と褒めてもらえばいいなと思った。しかし、それもなさそうだ。このスタッフ本人が「褒められていません」と言っていたので。

 褒めるのが上手くない人というのは存在する。それは、もともと褒めるのが上手ではない性格なのかもしれないし、人を認めることが(たとえ部下でも)嫌な人なのかもしれない。今回の場合、「長年の課題を解決した」ということよりも、「長年、課題が解決できなかった」ということを気にしたのかもしれない。だから、褒めないぞと。

 ただ、これからの仕事に積極的に取り組んでもらうことを考えた場合は、褒めて、モチベーションを上げてもらった方がいい。一回きりでお別れする仕事ならまだしも。しかも、自社の社員なわけだから。

 褒めるタイミングはそう難しいものではない。シンプルな考え方として、「相手が褒められたい」ときに褒めてあげればいいのだ。今回のシステムの課題解決など、わかりやすい「相手が褒めて欲しい」タイミングということになる。

 人は「これは褒められるだろう」とか「これは怒られるだろう」とか、自分で想像しながら人と話している。「これは確実に褒められるだろう」と思っているときに、「いや、お前はここでこんなミスをしていただろう」と切り返されると、モチベーションは一気に下がる。そして、信用も下がる。「きっと解決したら褒められるだろう」と思って仕事をしていたわけだから。

 もうひとつ、結果を褒めるのではなく、過程を褒めるという考え方もある。過程を褒めるという考え方をもてば、結果の如何に関わらず、真剣に取り組んでもらえるならば「いつでも褒める」ことができる。「いつでも褒める」ことができるのは、お得である。なぜなら、私はいつでも褒めたいから。

 おわり。

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