著者:石田 麻琴

「月次」も「年次」も、「日次」の積み重ねです。【no.0701】

 数字は、まず「日次」をみて、次に「週次」をみて、「月次」をみて、「半期」をみて、最後に「年次」をみます。「日次」「週次」「月次」「半期」「年次」の順です。逆はいけません。

バスケットボールは5対5の練習をしてはいけない!?

 以前、地元でバスケットボールチームをしていたときに、埼玉代表の経験もある先輩から面白い話を聞いたことがあります。少し数字の話に繋がるところがあると思うので、ご紹介します。

 バスケットボールは5対5でやるスポーツだけども、強いチームをつくるためには5対5の練習からやってはいけない。まずは、1対1の練習を徹底的にやる。それができるようになったら、2対1の練習を徹底的にやる。それができるようになったら2対2の練習をやる。次に3対2の練習をやる。3対3の練習をやる。4対3の練習をやる。4対4の練習をやって、5対4の練習をやる。この「1人ずつ増やす」練習をしっかりやった上で、最後に5対5の練習をやる。そうすると、5人の力を最大に活かして、チームのプレーができるようになる。

 こんな話でした。どうしても最初から5対5でワイワイ練習をしてしまいそうなものですが、シンプルなところからしっかり積み重ねていくのが大切、という話でした。先輩から聞いたのはもう10年以上も前の話ですが、「ほぉ~!なるほど~」と思って聞いたのを覚えています。

「実行数値管理表」マーケティングの「キホンのキ」

 仕事の成果管理もまったく同じだと思います。

 まずは徹底して「日次」のデータを追っていくことが大切です。ECMJがお伝えしている「実行数値管理表」を使って、「数値」と「施策・改善」「理由・特筆事項」を、「毎日」追っていき、その内容をエクセルやシートに落とし込みます。これがマーケティングの基本です。バスケットボールでいえば、1対1の練習と同じ、もっとも大切な「キホンのキ」です。

 「日次」のデータをきちんとつけていることが前提で、「週次」のデータを作成します。「日次」に比べて、「週次」のデータは数値的により大きく動きますが、「日次」のデータを毎日追っていれば、手に取るように「週次データの変化の要因」を説明することができるはずです。これが、2対2の状態でしょうか。

 「日次」「週次」のデータが作れて、はじめて「月次」のデータをつくることができます。「日次」と「週次」のデータ作成を飛ばして(やっていても、データ=「結果」のみで「原因」をみていない)、「月次」のデータから検証している企業が多くあります。「月次」では、データは追えても「原因」は追えないので、ここは改善してもらいたいところです。3対3のフェイズです。

 「月次」の次に「年次」になるのは少し飛びすぎなので、4対4の練習として「半期」のデータ検証を入れましょう。「日次」「週次」「月次」の「原因」と「結果」を追えていれば、「半期」の因果関係を説明するのは簡単なはずです。次の半期に向けた「原因のつくり方」を検討することができるようになると思います。

「月次」も「年次」も、「日次」の積み重ねです

 そして、「日次」「週次」「月次」「半期」と、この順番に徹底的に成果管理をおこなった上で、はじめて「年次」の総括をすることができます。この1年の「原因」と「結果」が手に取るようにわかるはずです。事業、仕事というのは「原因を探す旅」ですから、この状態が理想というか「本来のカタチ」なのだと思います。これでやっと、5対5の試合ができるようになったわけです。

 ここでお伝えしたいのは1点です。「年次」「半期」「月次」「週次」の因果関係を掴むためには、あくまで「日次」の成果検証を徹底することが大切だということです。「日次」を徹底せずに、「月次」「年次」のデータをみても仕方がありません。そこに潜む「原因」がわからないわけですから、ただ単に「数字をなめる」だけになってしまいます。「月次」も「年次」も、「日次」の積み重ねです。

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