著者:石田 麻琴

「型番商品」と「オリジナル商品」のメリット・デメリット、戦略の違い。1【no.0962】

ネットショップの戦略は商材によって異なります

 もっともわかりやすいのが、「型番商品」の場合と「オリジナル商品」の場合です。

 総称して「型番商品」。ネットショップで販売する商品をどこかの取引先から仕入れている場合、商品にブランド・メーカーとしての品番・商品名がついています。わかりやすいものだと「ルンバ980」とか「レッツノートsz5」とか「たまごっち4U」とかです。古い。

 「オリジナル商品」は「型番商品」とは逆で、自社が独自で開発・企画した商品のこと。自社ブランド、自社メーカーで品番・商品名を付けているとは思いますが、独自開発、独自企画のため「オリジナル商品」として区切ります。

「型番商品」のメリットとデメリット

 「型番商品」のメリットは、商品自体にすでにブランドがあることです。商品を取り扱っているネットショップ、事業者のことは知らなくても、商品自体のブランドでお客様が購入を検討してくれる可能性があります。

 たとえば、価格ドットコムに掲載されている家電の最安値ランキング。トップのネットショップのことは知らなくても、自分が欲しい商品と一致していれば「ここで買ってみるかな?」になりますよね。

 逆にデメリットは、他のネットショップでも取り扱いがある、もしくは取り扱われる可能性があることです。仕入れ小売りでネットショップを運営している事業者の最大の弱点だと思います。商材が価格競争、サービス競争になりやすいのです。

ルールは「商品を出している側」が決める

 ただ、事業者によっては特別な条件でこのデメリットを回避している場合もあります。古くからの取引先とのお付き合いにより自社でしか取り扱いができない権利を持っているとか、卸問屋側の力が強くて商品の取り扱いに制限がかけられているといった場合です。このような市場環境であれば「商品が一気に広がって、一気に価格競争に陥る」というリスクは避けることができそうです。

 しかし、卸問屋のルールや判断基準が変わる可能性がありますし、卸問屋に商品を出しているメーカー自身が直販のネットショップを立ち上げる可能性もあります。業界の「暗黙の了解」で販売のバランスが保たれていたとしても、Amazonに代表されるような外資の事業者が既存のルールを壊したサービスを提供する可能性もあります。いずれにせよ、自分たちでコントロールできない部分が出てきてしまいます。

「型番商品」で戦うなら、ルールを十分に理解しておく

 「型番商品」をネットショップで販売する場合、基本的にお客様は「型番・品番」や「商品名」を軸にインターネットで検索をおこないます。まずは最低条件として、「型番・品番」と「商品名」での検索にヒットする準備をしておかなければいけません。あくまでここはスタートラインです。

 「型番・品番」や「商品名」で探した際に、「型番商品」が検索結果画面にずらりと並びます。お客様の中では購入したい商品は決まっていて、あとはどのネットショップで商品を購入しようか、という状態です。ここでお客様に選んでもらうには?を考えましょう。

 お客様の中では購入したい商品は決まっている・・そう考えると、実は「型番商品」の場合、商品ページでたくさんの情報を伝えることはそれほど重要ではありません。なぜなら、商品のことをお客様はすでに知っているからです。商品ページを強化するよりも、より気を遣いたいのは「検索結果一覧」の画面ということになります。

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