著者:石田 麻琴

データを活用しないネットは「失敗」する。【no.1053】

 データを活用しないネットは「失敗」します。

 インターネットのマーケティングのポイントは「データ活用」にあります。インターネットにとらわれない「デジタル」のマーケティングのポイントも「データ活用」にあります。当然、インターネットのマーケティングはデジタルマーケティングの中に含まれます。デジタルを経由することによって、データの取得・集計・分析が変わったのです。

*Googleアナリティクスの特徴

 たとえば、GoogleアナリティクスというGoogleが提供している無料のデータ分析ツールがあります。すでに活用している方もいらっしゃると思います。名前は聞いたことあるけど、実際に使ったことはないという方もいると思います。たしか自社のホームページにもGoogleアナリティクスが入っていた気がするという方もいるでしょう。ぜひ今日から活用をしていってください。

 このGoogleアナリティクスを活用すると、「自社のホームページにアクセスしたけれど、1ページ目を見ただけでWEBサイトから離れてしまった人」の人数をみることができます。また、自社のホームページにアクセスした方のうち、「初めてアクセスした方は何人いたか」「2回目以上のアクセスの方は何人いたか」というデータをみることもできます。

 このデータを実店舗で取得することができるか、考えてみてください。

*アナログの世界との明確な違い

 たとえばコンビニ。「コンビニに来店したけど、1つの商品を見ただけでお店を出て行ってしまった人」。この人数を計測することはできません。1つの商品だけを見たことをどうやって判断すればいいのかという問題もありますし、そもそも商品を購入せずにお店を出ていってしまった方の計測はどうすれば、という話でもあります。また、来店したお客様が初めての来店なのか2回目以上の来店なのか、こちらの計測もできません。(技術上、顔認識やwifi通信、iビーコンで可能ですが、まだまだ一般的ではありません)

 Googleアナリティクスに代表されるデータ分析ツールを使えば、システム投資ができる一部の大企業だけではなく、中小企業でも、個人事業主でも、小学生でも、WEBサイトのデータ分析をすることができます。しかも、1年に1度、1カ月に1度などではなく、毎日データ分析が可能です。リアルタイムのデータの分析も可能です。これがアナログの世界とデジタルの世界の明確な違いです。

*データでマーケティングの方法が変わる

 WEBサイトの定量的なデータを、毎日簡単に分析できるようになると、マーケティングの方法が変わります。いわゆる「PDCAサイクル」という言葉がありますが、従来アナログでは計測が難しかった「C=Check=評価」の歯車が滑らかに回り出します。市場環境の変化に対する数値的な裏付け、自分たちの施策に対する詳細な成果が明確になるのです。

 ネットのマーケティングは従来のマーケティングとは異なります。「PDCA」における「P=Plan=戦略」と「D=Do=実行」を軸にする従来のマーケティングから、「C=Check=評価」と「A=Act=改善」を軸にするマーケティングに変わっているのです。「なぜ数字が変化したのかがわかれば、どうすれば数字を変化させられるのかがわかる」。この考え方でマーケティングを進めていくことが、ネットのマーケティングでは必要になるわけです。

 そのためにも、まず取り組むべきは、「データを活用する」という習慣をつけること。「好きなとき」「気になったとき」「時間があるとき」にデータをみるのではなく、定期的にデータをウォッチし続けることです。ネットを活用するときに、もっとも大切な「基本のキ」です。けっして「基本=初歩」ではありません。

 データを活用しないネットは必ず「失敗」します。

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