著者:石田 麻琴

会社を評価するための最も大事な指標。「年数」ともうひとつは何!?【no.0585】

 会社を評価するための最も大事な指標は何かと考えてみました。人によって意見は様々だと思います。

「年数」と「利益率」のふたつが大事

 売上だという人もいるでしょう。売上高が大きければ大きいほど良いのだと。従業員数だという人もいるでしょう。どれくらい多くの人間を雇用しているのか。数が多ければ多いほど良いのだと。利益だという人もいるでしょう。売上高が大きくても従業員数が多くても、利益が残っていなければ仕方がない。より多くの税金を納めている会社ほど価値が高いんだ。そんな方もいると思います。正解も間違いもなく、。いろんな意見があると思います。

 私が考えたのは「年数」と「利益率」です。この2つが会社を評価するための最も大事な指標なのではないかと思いました。

「年数」は会社の継続性に関係している

 まずは「年数」です。会社が創業してからどれくらい事業を継続できているか。当然、長く続いている会社ほど評価が高くなります。この「年数」という指標に関しては、共感してもらえる方も多いのではないでしょうか。大企業・中小企業・零細企業、その会社の規模に関わらず「続いている会社」というのは、それなりの理由があるはずです。事業を立ち上げて、ぼーっと座っているだけで売上と利益が入ってくることはないわけですから、「年数」の長い会社はそれだけ多くの試行錯誤を経験しているわけです。

 売上高や利益は、市場の流れが向けば飛躍的に伸びることがあります。しかし市場の流れは事業にとってフォローの風ばかりではありません。良い状況があれば、悪い状況もあります。アゲインストの風も吹くわけです。日本には100年企業が多いと言われていますが、やはり「継続している」というのは「向かい風にも耐えてきた」大事な評価の対象になると思うのです。

「利益率」は市場での優位性・差別性に関係している

 もうひとつが「利益率」です。ここは「おやっ?」と思われた方もいるかもしれません。売上高・利益額・従業員数ではなく、利益「率」です。数を重ねボリュームを出すことが価値になるという考え方ではなく、利益「率」というパーセンテージが会社の価値になるのではないかと考えました。

 利益率が高いということは、サービス付加価値が高いということです。当たり前ですが、市場は黎明期・成長期を経て、成熟期・衰退期を推移していきます。黎明期と成長期の途中までは高利益率をキープできたとしても、市場に大中小の競合他社が増えた状態で高い利益率を維持するのは簡単ではありません。高い利益率を維持しているということは、それだけサービスに付加価値があるということ。付加価値創造のための改善活動を継続しているということになるのではないでしょうか。

利益率が低い会社は市場の変化に対応できない

 利益率が高いということは「差別性がある」ということでもあります。大企業・中小企業・零細企業に関わらず、他社との「違い」があればサービスを適正価格で提供することができます。結果として、高い利益率をキープすることができます。会社の「年数」も「違い」から生まれる高利益率が「継続できる」原動力になっていると考えて間違いありません。利益率が低い会社は市場の変化に対応できません。

 そしてこの利益率という指標ですが、大企業だけならず中小企業・零細企業・ベンチャー企業など、どんな会社にとっても指標になります。ボリューム(規模)を出すことで利益率を上げるビジネスモデルも世の中にはありますが、できれば規模の小さいうちから高い利益率を維持しておきたいところです。むしろ規模が小さいからこそ高い利益率を実現しなければいけないのかもしれません。

 まずは高い利益率のスモールビジネスをつくる。それを拡大させると一時的に利益率は低くなっていく。しかしボリューム(規模)が出てシステム化・仕組化を実現することで利益率が戻っていく。次のサービスの開発に利益を投下し、さらなる付加価値で利益率を上げていく。というのが、「継続」するためのセオリーではないでしょうか。あくまで、いかに「今」高い利益率を維持しているかがポイントになります。