ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。8【no.0740】

 「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。(前回はこちら

 ショッピングモールの「検索」でより多くのヒットを獲得するために、「糸口」にしたいのが「検索キーワードの編集」です

 前回のブログで、「検索アルゴリズムの変化」について書きました。検索アルゴリズムを変化させる項目として、「販売売上」「販売数」「アクセス人数」「ページビュー(PV)数」「レビュー数」「レビュー評価」などがあります。これらの項目の優先順位を変えたり、強弱を変えたりすることによって、検索アルゴリズムのルールが定期的に変更されています。

 ただ、アクセス人数が多い商品ページは販売数も多く、そして必然的に販売売上も多い、そして販売数が多ければそれに比例してレビュー数も多いのが普通です。楽天市場やヤフーショッピングに出品されている商品で、レビューの数が4桁5桁のものを見たことがあるでしょう。今日、明日ネットショップを始めたとして、あのレベルまで追いつくのは簡単ではありません。

 ショッピングモールのネットショップは、商品が売れると検索順位が上がってよりお客様に商品ページをみられるようになり、商品ページがみられるようになるとより商品が売れ、さらに検索順位が上がって商品ページをみられるようになる、というサイクルで成長をしていきます。逆に、商品が売れないと検索順位が下がってお客様に商品ページをよりみられなくなり、商品ページがみられなくなるとより商品が売れなくなり、さらに検索順位が下がるというサイクルに陥ります。

 ネットショップに限らず、インターネットのビジネスすべてにいえることですが、先にスタートしている事業者が圧倒的に有利なのです。なので、後発でインターネットに参入する事業者は「まともに立ち向かっても」勝てるわけがありません。わずかな「糸口」を探って、お客様に知ってもらえる「隙」を窺わなくてはいけないのです。それが、「検索キーワードの編集」です。

 お客様がショッピングモールの検索バーからキーワード検索をしたときに検索結果として並ぶのは、基本的に「検索キーワードを含んでいる」商品ページです。この「検索キーワードを含んでいる」商品ページが、検索アルゴリズムによって順位を決められ、1番目、2番目・・10,000番目というように並べられます。

 ここでのアルゴリズムの話をする前に、まず重要なのは「お客様が検索する検索キーワードを商品ページに含んでいるか」という部分です。そもそも、お客様が検索したキーワードが商品ページになければ、ページが検索にヒットすることすらありません。

 通常、ショッピングモールでの検索対策をするときに最も重要なのは「商品名(商品タイトル)」です。ショッピングモールのシステムによって入力できる文字数制限が決まっています。100文字~150文字であるのが一般的のようです。まずは、この100文字~150文字をフルに検索キーワードで埋めていきましょう。

 検索キーワードを埋めるときの材料になるのは、「探し方」と「使い方」です。前者は、ショッピングモールで自社の商品を購入するときにお客様はどんな検索キーワードで商品を「探すか」を考えること。後者は、お客様は自社の商品をどうやって「使うか」。それを考えて検索キーワードを考えること。前者の場合、明確にお客様が商品名や型番を知っていればキーワードが想像できやすいと思います。後者の場合、お客様が「正式な商品名を知らない」場合により有効になります。

 ネットショップの販売対象が、プロや業者さんなどではなく、一般消費者である場合、「そもそもお客様はこの商品の名前を知らないのでは?」というところから入った方が無難です。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。