ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ネットショップの運用を最適化させるための「改善指標」。中【no.0906】

 ネットショップを運用改善していくにあたって、コンパスの役割をしてくれる改善指標。前回のブログでは10コの改善指標を紹介しました。今回は後編として、もう少し改善指標を掘り下げていきたいと思います。

11.アクセス数(アクセス人数)
 ネットショップのマーケティングをおこなう上で、最も重要な指標のひとつだと思います。リアルとネットの大きな違いは、この「アクセス人数」が取得できるかどうか。つまり、「サイトにきたけど、サービスを利用しなかった人」の数がわかるというのがポイントになるわけですね。ちなみに、アクセス人数はGoogleアナリティクスでいう「セッション数」と同義です。

12.UU数(ユニークユーザー数)
 アクセス数とUU数の違いは、複数回アクセスしたユーザーを「複数回」と取るか「1回」と取るかにあります。アクセス人数は「のべ人数」です。UU数はのべ人数ではありません。一定の期間に石田が3回アクセスしたとしても、UU数は「1」ということになります。アカウント・会員ログイン・IPアドレスなどから、UU数のデータを取得することができるわけです。

13.新規来店者率
 ネットショップにアクセスしたユーザーのうち、初めてネットショップにアクセスしたユーザーの比率になります。UU数ではなく、アクセス数(セッション数)で算出するのが基本です。なぜかはわかりません。「新規:リピート」の比率が「7:3」「6:4」だと良いとされているようですが、何とも言えません。「8:2」や「2:8」でも悪いということはないと思います。大切なのはあくまで前年同月の売上実績を超えているか、です。

14.リピート来店者率
 前項の新規来店者率とは逆の比率です。ネットショップにアクセスしたユーザーのうち、すでにネットショップにアクセスしたことのあるユーザー(2回目以上のユーザー)の比率です。こちらも前項と同じように「8:2」だからどうだとか「2:8」だからどうだということはありません。あくまで前年同月との実績比が大切です。

15.直帰率
 ネットショップのサイトを閲覧したユーザーのうち、その最初にみた1ページ目以降に進まなかったユーザーの比率です。一般的には直帰率が低いほど、ネットショップを回遊する確率が高くて良いとされています。直帰率が極端に高いページ、極端に低いページを探し、「なぜそうなるのか?」改善を加えて、自社独自のノウハウを探してみると良いでしょう。

16.平均滞在時間
 ネットショップにアクセスしたユーザーが平均してどれくらいの時間、ネットショップに滞在していたかというデータです。こちらも一般的には長ければ長いほど「多くのページを見てくれている」「店舗を積極的に見てくれている」という点でプラスだと言われています。

17.転換率(コンバージョン)
 お客様のアクセスに対して、どれくらいの方が購入してくれるか(サービスを利用してくれるか)の数字です。ネットショップの場合、「受注件数÷アクセス数」をおこなうことで転換率を算出することができます。別名は「コンバージョン」です。こちらの方が馴染みのある方の方が、もしかしたら多いかもしれません。

18.PV数(ページビュー数)
 お客様がネットショップのページを合計で何ページみたか、という数字です。通常はアクセス数と並んで紹介されます。こちらも多ければ多いほど良いと言われている数字です。インターネットのメディアサイトなどは、PV数が広告評価の対象になっています。会員獲得をしていないメディアサイトは特に、成果指標がPV数になることが多いです。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。