ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

オウンドメディアに取り組むことの効果5選。前【no.0183】

(2014年3月のリライト)

 月初に、「コンテンツマーケティングは修行です」というコラムを書いたわけですが、たとえ辛かろうと面倒くさくなろうと、有無を言えずインターネット上で情報発信をしなくてはいけない時代がすぐそこに来ているわけです。SEO対策やインターネット広告では、見込顧客を集めることはできますが、本質的に必要なのは潜在顧客を集めてくる方法です。自社媒体は、潜在顧客に共感してもらい、自社の見込顧客になってもらう役割を果たすわけですね。

 辛くて面倒なコンテンツマーケティングですが、自社媒体(オウンドメディア)を成長させることによる効果は計り知れません。辛くて面倒で地味で、みんながやりたくないことだからこそ、本当に効果があることなのです。つまり、「汗水流せ」ということなんですね。そこで、そんなコンテンツマーケティングの効果を5つ紹介したいと思います。これを読めばきっと、未来への勇気と希望が湧いてくることでしょう・・(本当です)

1.自社サービスへの誘導

 メインとなるのは、自社のサービスへの誘導です。自社媒体(オウンドメディア)を成長させることで、インターネット上の潜在顧客にアプローチすることができます。潜在顧客が求めているのは、課題の解決です。潜在顧客が求める要件に合致するコンテンツを用意しておくことによって、お客様に自社のサービスを知ってもらうきっかけを作ることができます。この潜在顧客へのアプローチに成功し、お客様に共感してもらえれば、見込顧客へ引きあがってくれるはずです。SEO対策やインターネット広告の本質的な問題点は、潜在顧客をいきなり見込顧客として扱ってしまうところにあるんですね。そう考えると、コンバージョンが下がるのは当然ですし、費用対効果が合わないのも当然です。あくまで(一部知名度のあるブランド以外)お客様は「潜在顧客」からスタートすると考えるべきでしょう。それを埋めるのが、自社媒体(オウンドメディア)ということですね。

 ちなみに、自社媒体(オウンドメディア)の役割は多岐にわたります。ECサイトへの誘導や、ホームページへの誘導だけではなく、実店舗への誘導も可能です。ネットショップの売上や、ホームページからの問い合わせ、実店舗への来店など、コンテンツマーケティングとしてのコンバージョンを設定して、改善を進めていきましょう。

2.検索エンジンからのアクセス増

 自社媒体(オウンドメディア)をテキストで成長させていく場合、コンテンツを増やせば増やすほど、検索エンジンからの検索にヒットしやすくなります。検索エンジンは定期的にアルゴリズムの変更を行い、その度に、SEO対策をチューニングすることが求められますが、どんなアルゴリズムの変更にも揺るがない対策はテキストを増やすことです。テキストという網を広げれば広げるほど、細かい3ワード4ワードの細かい検索を拾えることになります。コンテンツマーケティングを続ければ続けるほど、検索に引っかかり、お客様に認知してもらえる可能性が高まるということですね。

 ちなみに、インターネット上の自社媒体(オウンドメディア)だと、テキストブログのメディアと動画のメディアがありますが、動画のメディアの場合は検索には一部しか引っかからないので、基本的にはfacebookやtwitterなどのソーシャルメディアでのシェアによってアクセスを集めることになります。テキストも動画もそうですが、自社コンテンツでないキュレーション(まとめ)メディアの場合、同じようなメディアが乱立するようになるので、編集者であるサイト運営者がいかに差別性を出すかがより重要になるでしょうね。ここはネットショップも同じです。「コンテンツの違い」か「人の違い」のどちらにメディアを寄せていくか、という流れになります。まあ、どっちにしろ、詰まるところ「人の違い」ですね

 コンテンツマーケティングに取り組むことの効果として、「自社サービスへの誘導」「検索エンジンからのアクセス増」のふたつを上げました。残りの3つは次回ご紹介します。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。