ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則。23【no.1911】

(こちらは2021年公開のコラムです)

 前回コラム(no.1910)のつづきです。

 「コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則」というテーマで連載をしています。前回は、「検索対策について考える」についてご紹介しました。今回は「Eコマース事業を成長させるためには3つを増やす」についてお話します。

 前回のコラムでは「検索対策」の考え方について紹介をしました。いわゆる「SEO対策」として検索エンジン側を向いた検索対策を考えるのではなく、お客様の側を向いて「ニーズ」を言語化しECサイト上に対応させていきましょう、という話でした。コラムの締め部分で商品ページを増やす(=商品を増やす)もしくは情報コンテンツを増やす(=コンテンツマーケティング)のどちらを重視するかを考えてみてください、と書きましたがEコマースを成長させるためには詰まるところ「3つを増やす」しかありません。

 Eコマースを成長させるために増やす3つ。ひとつ目は「商品」です。商品を増やすことがEコマース事業を成長させることにつながります。「コンサルタントが教える!Eコマース成長の法則」シリーズでも何度か出てきているとおり、商品を増やすことは「いまのお客様にもっと楽しんでもらう仕事」と「新しいお客様に存在を知ってもらう仕事」の両方を兼ねています。さらに商品は売り物ですから、ヒット商品が登場すれば当然直接的に売上に寄与していきます。

 1,000商品、10,000商品というような商品の増やし方ができないネットショップでも、シーズン毎に数商品の新商品を出さなくてはお客様もネットショップに飽きてしまうでしょう。たえず新商品の企画や新しい商材の開拓をおこない、ネットショップを充実させていってください。

 Eコマースを成長させるために増やす3つ。ふたつ目は「情報」です。情報を増やすことでお客様によりネットショップに興味をもってもらうことができます。そしていわゆるコンテンツマーケティングでは、WEBサイト上の情報を増やすことによって、お客様のニーズに適応し、検索エンジンからの検索ヒットを狙うことができます。単品通販のEコマースなど商品数が少ないネットショップでは商品を増やすことが難しいですが、商品の利用や実例についての情報(=コンテンツ)は増やしていくことができるはずです。

 この情報を増やす、という考え方は物販のEコマースだけではなくインターネットを使って集客するサービス、たとえば弁護士事務所などでも活用することができます。弁護士さんの役割として提供するサービスはある程度一定なわけですから、様々なお客様のニーズや疑問、ケースに合わせた情報コンテンツを増やすことによって、よりお客様が安心して問い合わせができる状態になっていくわけです。

 Eコマースを成長させるために増やす3つ。最後は「広告」です。広告の活用についてもこのシリーズで何度か触れてきました。安易な広告活用はやめよう、といった趣旨のコラムが多かったかもしれませんが、Eコマース事業を成長させるために広告の活用は必要不可欠です。そしてむしろ、広告活用をしても収益性が落ちない(収益額が上がる)ようにネットショップの内部を改善していかなければいけないというのがEコマース運営の作法です。売れ筋商品が見つかり、売れ筋商品の見せ方のレベルが上がってきたら、どんどん広告をかけていきましょう。もちろん広告効率の計算と分析をおこない、継続して改善を重ねていくのが条件です。

 このようにEコマース事業を成長させるためには、詰まるところ「商品を増やす」「情報を増やす」「広告を増やす」の3つしかありません。自社のEコマース事業のビジネスモデルではいま何を増やすべきか、を考えながら運営を進めていってください。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。