ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ネットショップのページ制作。どこから手を付ければいい?【no.0648】

 ネットショップのページ制作のコツ、について書きたいと思います。

 ネットショップを運営する上で、最初のハードルになるのがページ制作だと思います。商品の画像を撮影したり、商品の説明文(テキスト)を書いたりするのはそれなりに仕上げることができたとしても、バナーの作成やHTML/CSSのコーティングともなると、お手上げ!という感じになる事業者も多いのではないでしょうか。

 ページ制作について、自社で更新がカバーできるようになるのが理想です。やはり、WEB制作の仕事も「PDCA」。制作物を実際にWEBサイト上に出してみて、その成果をデータで確認しながら、自社のサービスを「どう見せれば」お客さんに反応してもらえるかを知りたいのです。これが「制作は完全に外注」ともなると、スピーディーな更新ができませんし、「PDCA」を回すたびに工数(つまり料金)がかかってしまいます。

 まず、基礎的なところとして、ページ制作に使うパソコンのソフトです。HTML/CSSをコーティングするために使う「ドリームウィーバー」、撮影した画像を加工する「フォトショップ」、バナーコンテンツを作成する「イラストレーター」、このあたりを使っている会社さんが多いです。最近は、アプリや無料の編集ソフトがインターネット上に転がっているようで、それらを使うことでソフトを買わなくても体裁を整えることができるようです。(このあたりは弊社開発の方が詳しい)

 ドリームウィーバーやフォトショップ、イラストレーターを購入したとしても、最初はその使い方に困ると思います。シンプルなところだと、本屋さんで売っている「できる~」シリーズなどの教本を購入して、基礎的な知識を学んでいきます。しかし、本を読みながらソフトを触っていると様々な疑問がわいてくるもの。そして、その解決を本に求めても見当たらなかったり、書いていなかったりします。ストレスがたまり、スキルアップをやめてしまうのがオチです。

 できれば、気軽に質問・相談のできる方がいると良いですね。社内にHTML/CSSやソフトの使い方を知っている人がいれば最高です。そんな人がいなければ、友人を探してみましょう。仕事上で付き合いがある人でスキルがある人を探すもの良いと思います。ソフトの「概念」を理解するまで、ちょくちょく何度も質問・相談をすることになりますから、「1回いくら」「月いくら」という形で契約をするのが長い目線で考えると良いでしょうね。

 具体的なスキルアップ方法です。ネットショップ、WEBサイトをみて、「これを真似してみよう」というものを作るところから始めましょう。「これっぽいもの」ではなく「完全な真似」を作ってください。その際、「どうしてもこの部分ができない」ということがあると思います。そこを、質問・相談のできる人に聞くのです。「100%真似をする」という条件で制作に取り組むと、「自分が知らないスキル」が明確になります。「70%真似をする」だと、自分が知っているスキルだけで解決しようとするので、スキルアップしません。

 HTML/CSSの場合は、ブラウザ上で「ページのソースを表示」をおこない、ソフトにそのまま貼り付けてみてください。ネットショップ、WEBサイトの表(ページのビジュアル)と裏(ソースコード)がどういう構造になっているのかを学ぶ練習です。ここも、「100%真似をする」ことを目指し、ソースコードを解析することで、「自分が知らないスキル」を知り、スキルアップにつなげることができます。

 基本的に、この方法で「概念」を学び、スキルを増やしていくことができます。最初はわからないことが多く、嫌になるほどキツイので、「1日1時間」など、時間を決めて着実に学んでいくのがいいですね。だいたいの人が、途中で断念してしまいます。続けましょう。

 つづく。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。