ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

成功しやすいEコマースって、どんなネットショップ?①【no.0569】

 どんなECサイトが成功しやすいか、という話です。

 これからECサイトを始める場合、気になることだと思います。すでにECサイトを立ち上げ、運営されている方も、「自社のECサイトはこの道で大丈夫だろうか」と気にされていると思います。

 もちろん、最終的には自分の「努力次第」です。何事も、「続ける」ことができればそれなりに形になっていきます。また、「続ける」ために、きちんと形を作ろうと努力をします。だから、「続ければ」それなりの形にはなるんですね。そこを前提として、書いていきたいと思います。

 ・・の前に、EC事業を成功させるための6つのポイントを紹介したいと思います。弊社が、ECサイトの相談を受ける際に、ご相談される方の話を聞きながら、頭の中で考えていることです。

 一つ目は、Eコマース事業(さらにいえば、インターネットビジネス)に対する会社としての「考え方」です。会社としての「考え方」は、詰まるところ経営者・経営陣の「考え方」と捉えれば良いでしょう。

 Eコマース事業、インターネットビジネスに対してどんな認識を持っているか、そこで成功しやすいか、もしくは時間がかかるかが決まります。当然、「ECサイトを作れば、売上って上がるんでしょ。あとはあなた達(例えばECMJ)が何とかしてくださいよ」というような経営者はアウトです。

 二つ目は、「ECチーム」です。どういった方が、Eコマース事業を担当するのか、責任者やメンバーはどんな方なのか。これが成功しやすいか否かのポイントになります。

 「ECチーム」の考え方は、えてして経営者の考え方に影響を受けているものです。なので、経営者のEコマース事業・インターネットビジネスの認識がズレていれば、ECチームの考え方もズレているし、経営者が真っ当な考え方をしていれば、ECチームの考え方も真っ当です。

 たまに、経営者の考え方はズレているものの、ECチームの考え方が真っ当、という場合があります。「社長はああ言ってますけど、僕らはそう思ってはいないです」というパターンです。この場合は、だいたいECチームの側の方が世の中の変化を読めており、正しい判断ができる可能性が高いです。

 逆に、経営者の考え方が真っ当で、ECチームの考え方がズレているということは、パターンとして今まで経験したことがありません。経営者がきちんとした方だと、現場を支えるスタッフもきちんとした方というのが通常です。

 三つ目です。ECチームの「スキル」です。主にポイントになるのは、「WEB制作」のスキルということになります。特に問題になりやすいのは、Photoshopやイラストレーターをつかった画像加工・バナー作成等のデザインのスキル、HTML/CSSのコーティング等のレイアウトのスキルの2つになると思います。このスキルを社内でまかなえるかというところがポイントです。

 Eコマース事業を成長させるための「スキル」としては他に、データベースやシステム構築のスキルがあります。また、「スキル」というより「能力」という表現が正しいかと思いますが、取引先との交渉やデータ分析、お客様対応、物流改善などの、コミュニケーションスキル・論理的思考力などもあります。

 しかし、「WEB制作」のスキル以外はコマース事業を回していく上で、それほどハードルにはなりません。不器用でも自分で努力すれば、なんとかなります。なんとかなりづらいのが、「WEB制作」のスキルです。WEBサイト・WEBページの制作も、データをとって改善していく「PDCA」が重要ですから、社内に気軽に「そのバナー、ちょっと色だけ変えてみてよ」と言える人間がいるか、そこはやはり一つのポイントになってしまいます。

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カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 1.Eコマースを始める, 7.Eコマースのひと工夫

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。