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「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。9【no.0747】

 「検索」で新しいお客様に知ってもらうための「原理原則」。(前回はこちら

 「検索キーワードの編集」は、ネットショップを始めたばかりの小さなショップでも戦える「糸口」です。

 「商品ページのパワー」で検索順位が決まるアルゴリズムでは、長くネットショップを出店している大規模のサイトにかないません。日々、検索順位の変化をみながら、「検索キーワードの編集」をおこなって、1つでも高い順番、1つでも前のページに自社の商品を表示させることを狙います。

 ユーザーの検索にヒットするためには、まず大前提として「ユーザーが検索したキーワードが商品ページ含まれていること」です。特に重要なのが、「商品名(商品タイトル)」の欄です。ユーザーが自社の商品を「どうやって探すか」を考え、「商品名(商品タイトル)」を入力していきます。

 検索キーワードを考えるとき、大切になるのが、「お客様がどうやって商品を使うか」です。正式な商品名や型番がない商品の場合、お客様は商品を探すことができません。正式な商品名や型番があったとしても、それを知らない可能性も大いにあります。ネットショップを運営する側は商品知識を持っているプロですが、お客様はまったくの素人なのです。友人・知人に商品を見せ、「この商品ってどうやって探す?」と聞いてみるのも手です。

 「商品名(商品タイトル)」に入力する検索キーワードが決まったら、まずは100文字~150文字のすべての文字数を埋めてしまいましょう。この「商品名(商品タイトル)」の入力の仕方によっても、検索順位は変わります。最初は検討がつかないわけですから、とにかくフルに入力するところからスタートです。

 そして、前回までのブログでも書いたとおり、毎日同じ時間に特定のキーワードでの検索順位を調査します。毎日、検索順位を調査していると、前日とまったく変わらない日があったり、少し前後している日があったり、大きく順位が動いている日があるはずです。順位が動いたときの理由は、3つです。もう紹介しましたね。「自社要因による変動」「他社要因による変動」、そして「検索アルゴリズムの変化」です。

 「検索アルゴリズムの変化」は「自社要因」「他社要因」に比べて、一般的にその検索順位の変化が大きいのが特徴です。日々の検索データ取得の業務の中で「検索アルゴリズムの変化」を感じた場合、以下の手順で「最適な検索対策」の調査をおこなっていきます。

 まずは、「検索アルゴリズムの変化」によって、「検索順位が上がっているページ」を探します。1つの商品ページだけではなく、3~5つの商品ページがあった方が良いでしょう。次に、「検索順位が下がっているページ」を探します。こちらも、3~5つの商品ページがサンプルとしてあると良いです。

 そして、「検索順位が上がっているページ」の「商品名(商品タイトル)」の共通項、「検索順位が下がっているページ」の「商品名(商品タイトル)」の共通項を探します。

 よくあるパターンを列挙します。

「商品名(商品タイトル)の長さが適格(長すぎても短すぎてもダメ)」・「商品名(商品タイトル)に特定のキーワードが複数回入っている」・「商品名(商品タイトル)の並び順がユーザーの検索と近い」・「商品名(商品タイトル)の先頭に、ユーザーの検索キーワードが入っている」・「商品名(商品タイトル)に特定の絵文字(☆や◎)が入っていない」

 など、様々です。ここは、前述の調査をおこないながら、「いまはどのように商品名(商品タイトル)を入力するのが検索アルゴリズムに最適なのか」をみつけていかなければいけません。通常、ショッピングモールの検索順位は4~6時間ごとに見直しが入りますから、1日に4~5回、「商品名(商品タイトル)」を編集して調査をおこなうタイミングがあるはずです。複数の商品ページを活用すれば、1日の間に様々なパターンを試すことができます。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。中小機構販路開拓支援アドバイザー。